2020年

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映画「レクイエム・フォー・ドリーム」あらすじ感想 鬱映画の真骨頂

  • 2020.05.28

「夢見た生活」と「残酷な現実」のギャップを描いた鬱映画の代名詞。人間の精神異常を表現した独特の演出と誰も救われない展開に精神をすり減らしながらも何度も見たくなる映画。 監督:ダーレン・アロノフスキー 脚本:ヒューバルト・セルビー・ジュニア 出演:ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー、エレン・バースティン   「ブラックスワン」や「レスラー」で知られるダーレン・アロノフスキー監督の20 […]

映画「たかが世界の終わり」あらすじ感想 世界が終わっても壊したくなかったものとは

  • 2020.05.19

「ある家族の一日」をテーマに人間の不器用さと愛情、憎悪と悲劇を描いた映画。天才的な演出センスが爆発した私的グザヴィエ・ドランの最高傑作! 監督・脚本:グザヴィエ・ドラン 出演:ナタリー・バイ、ギャスパー・ウリエル、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、レア・セドゥ   19歳でカンヌデビューした天才、グザヴィエ・ドランの2016年公開作「たかが世界の終わり」。 ジャン=リュック・ […]

Pavement「Crooked Rain」アルバムレビュー

  • 2020.05.11

  1994年に発売されたPavementの2ndアルバム「Crooked Rain」。 ローファイサウンドは健在だけど1stよりは整ったアルバムで、それでもやっぱりへろへろしてて頼りないのだけど、Pavementの最高傑作と言えるアルバムだろう。 このアルバムは「こういうコンセプトのアルバムです」と言い切ることはできない。一応ロックンロール批判的なフレーズはちょくちょく登場し、スマパン […]

Vampire Weekend「Father of the Bride」アルバムレビュー

  • 2020.05.03

死をテーマにした前作から6年、現代における生き方の指針の一つを提示したVampire Weekendの名盤! 6年ぶりに発売されたVampire Weekendの4作目のスタジオアルバム「Father of the Bride」。 前作「Modern Vampires of the City」ではソングライティングの要でもあったメンバー、ロスタム・バトマングリが脱退し、この6年の間はメンバーもソロ […]

Stereolab「Emperor Tomato Ketchup」アルバムレビュー

  • 2020.04.27

寺山修司のカルト映画からつけられたアルバムでもあるStereolabの4作目「Emoeror Tomato Ketchup」。 二元論の止揚というテーマを内包し、近未来的にも時代錯誤にも思えるサウンドが楽しめる必聴盤! 1996年にリリースされたStereolabの代表作とも言えるアルバム「Emperor Tomato Ketchup」。 アナログシンセを駆使し、トータスのジョン・マッケンタイアが […]

映画「鑑定士と顔のない依頼人」あらすじ感想 イタリアの名匠が20年かけて構想した真贋の物語

  • 2020.04.18

緻密な伏線とメタファーの連続で映画好きにはたまらない知的な名作。美術品の真贋→人間の真贋へと主題が変化していく構成が見事! 監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ 出演:ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・フークス、ドナルド・サザーランド 音楽:エンニオ・モリコーネ 「ニューシネマパラダイス」でお馴染みのイタリアの名匠、ジュゼッペ・トルナトーレ監督による映画「鑑定士と顔のない依頼人 […]

ゲーテ「若きウェルテルの悩み」あらすじ感想 死に憑りつかれた青年の悲劇を描いた名作

  • 2020.04.12

有名人や人気の高い人が自殺すると連鎖的に自殺が増えてしまう「ウェルテル効果」をご存じだろうか。 これは絶望的な恋愛に苦しんだ末に自殺してしまうウェルテルが主人公のゲーテの名著、「若きウェルテルの悩み」が発表され、ヨーロッパで若者の自殺が流行した現象からつけられた。 「若きウェルテルの悩み」はゲーテ自身のヴェッツラルにおけるシャルロッテ・ブフとの恋愛をもとにした自伝的小説で、ゲーテ自身ヴェッツラルか […]

映画「メランコリック」あらすじ感想 銭湯で死体処理を始める東大生の話

  • 2020.04.09

第31 回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にて初長編監督作『メランコリック』が上映、監督賞を受賞した映画「メランコリック」。ただのミステリーではなく、人生における日常と非日常、大部分の憂鬱と幸福な瞬間の波を描いた良作! 深夜に人が殺される銭湯を舞台にしたサスペンスコメディー。第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で監督賞、第21回ウディネ・ファーイースト映画祭でホワイト・マルベリー賞 […]

Lou ReedとMetallicaの異色コラボ、アルバム「Lulu」についての話

  • 2020.04.05

ファンから最低だと言われ、David Bowieに最高傑作と言われた作品 Luluは2011年にリリースされたLou Reedの21作目のオリジナルアルバムで、Lou Reedの遺作となったアルバム。 メタリカとルー・リードという異質のコラボで知られる作品で、David Bowieがルーの奥さん、ローリー・アンダーソンにこんなことを言ったことでも知られている。 「いいかい、これはルーの最も素晴らし […]

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