スピッツのおすすめ名盤ランキング21選。本当にファンから人気のあるアルバムは?

1991年にデビューし、デビューから30年経っても世代を超えて幅広い層に愛されているバンド、スピッツ。

今回はスピッツの一番人気と言われているアルバムが何かを調べるために、今回はTwitterで実施された「#スピッツ総選挙2020」というアンケートと、上位サイトのランキングでランクインしているものをポイント化し集計しました。

結果は以下の通りです。

ちなみに上位サイトの集計方法は以下の通りです。

「#スピッツ総選挙2020」が最も参加者が多かったので、その点数を基準に更に上位サイトのポイントを加点しています。

・1位で紹介したものを100ポイントとし、紹介数で割った数のポイントを加点

・参考上位サイト一覧
https://otokake.com/matome/rKZT7O
https://www.bitoukun.com/entry-spitzalbum
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/124901/vote_result/#votewidget

21位:ハッピーでい

<収録曲>
1. 僕はジェット
2. 晴れの日はプカプカプー
3. クモ少年が走る
4. ハッピー・デイ

インディーズ時代、1989年4月にリリースした自主制作カセットです。当時300円で売られていたとか。

アルバムと言って良いのか微妙ですが、総選挙の方でランキングに入っていたので一応紹介します。「僕はジェット」は色色衣にも収録されている曲です。

荒削り感ありますが、スピッツならではのメロディーセンスの片鱗を感じることができる1枚です。個人的には温かいアコギが心地良い「晴れの日はプカプカプー」がおすすめです。

20位:おるたな

<収録曲>
1. リコリス
2. さすらい (奥田民生)
3. ラクガキ王国
4. 14番目の月(おるたな Mix)(荒井由実)
5. 三日月ロック その3
6. タイム・トラベル (原田真二)
7. 夕焼け
8. まもるさん
9. 初恋に捧ぐ (初恋の嵐)
10. テクテク
11. シャララ
12. 12月の雨の日 (はっぴいえんど)
13. さよなら大好きな人 (花*花)
14. オケラ

1999年にリリースされた「花鳥風月」、2004年リリースの「色色衣」に続くスペシャル・アルバムの第3弾。

スピッツのアルバムとしては初収録となる楽曲で構成されたレアトラック+カバー曲集です。

特に「さよなら大好きな人」のカバーは本家とは違った良さがあります。

カバー曲はもちろん、あまり知られていない「夕焼け」は大名曲なので是非聴いて欲しいです。

19位:オーロラになれなかった人のために

 <収録曲>
1. 魔法
2. 田舎の生活
3. ナイフ
4. 海ねこ
5. 涙

1992年発売のスピッツのミニアルバム。2ndアルバム「名前をつけてやる」から約5ヶ月ほどで発売されたアルバムです。

オーケストラアレンジが特徴的でスピッツの中では異質な一枚と言われてます。

収録曲は5曲と少ないですが、繊細さと郷愁溢れる悲しさが散りばめられています。音の隙間が心地良く、人生に疲れた時や立ち止まって何かを思い出したい時に聞いて欲しいです。

好みが分かれる一枚だとは思いますが、「田舎の生活」は特に切なさと温かさでいっぱいになる名曲です。

18位:Crispy!

<収録曲>
1. クリスピー
2. 夏が終わる
3. 裸のままで
4. 君が思い出になる前に
5. ドルフィン・ラヴ
6. 夢じゃない
7. 君だけを
8. タイムトラベラー
9. 多摩川
10. 黒い翼

4作目のオリジナルアルバム「Crispy!」。

「夢じゃない」「君が思い出になる前に」などの言わずと知れた名曲が入ってますが、実はファン人気はそこまで高くないアルバムです。

プロデューサーも変わり、ポップでアップテンポな曲が増え、スピッツとしては世間に出す覚悟を持って作られた転換的作品だったと言われているのもその理由の一つかもしれません。

少年が夏休みを前にした時の浮き足立つ空気感、夏の思い出を瓶に詰めたような愛おしさがあって個人的には好きな一枚です。



17位:花鳥風月

<収録曲>
1.流れ星
2.愛のしるし
3.スピカ
4.旅人
5.俺のすべて
6.猫になりたい
7.心の底から
8.マーメイド
9.コスモス
10.野生のチューリップ
11.鳥になって
12.おっぱい
13.トゲトゲの木

シングルのカップリング曲を中心に収録した編集盤です。

1曲目の「流れ星」から、ファンから支持されている人気曲「猫になりたい」などが収録され、聴き応えがある1枚になってます。特別知名度の高い曲は入っていないですが、良曲揃いなので、ベストを揃えたら次にこれを買って欲しいです。

ロビンソンのカップリング曲「俺のすべて」は製作時A面になる可能性もあったエピソードが有名な曲です。

16位:惑星のかけら

<収録曲>
1.惑星のかけら
2.ハニーハニー
3.僕の天使マリ
4.オーバードライブ
5.アパート
6.シュラフ
7.白い炎
8.波のり
9.日なたの窓に憧れて
10.ローランダー、空へ
11.リコシェ号

1992年発売の3rdアルバム「惑星のかけら」

ハードロック調の「惑星のかけら」から恋する喜びをストレートに歌ったポップチューン「日なたの窓に憧れて」まで、スピッツが一番自由に音楽をやっているような印象を受けるアルバムです。

「惑星のかけら」で幕を開け、インスト曲「リコシェ号」で宇宙船がどこかへ消えていくような余韻を残すアルバムの構成も良くできています。

オルタナ・グランジ全盛期の90年代の洋楽に影響を受けたスピッツを楽しむことができる1枚だと思います。

15位:スピッツ

<収録曲>
1.ニノウデの世界
2.海とピンク
3.ビー玉
4.五千光年の夢
5.月に帰る
6.テレビ
7.タンポポ
8.死神の岬へ
9.トンビ飛べなかった
10.夏の魔物
11.うめぼし
12.ヒバリのこころ

記念すべきスピッツのデビューアルバム。

ネオアコに影響を受けたようなサウンドと、狭い部屋の中に死と性の匂いが充満したような歌詞が癖になる1枚です。

スピッツのアルバムの中でもトップに入るくらい好みが分かれると思います。

デビューシングルの「ヒバリのこころ」と「テレビ」が個人的におすすめトラックです。

14位:色色衣

収録曲
1. スターゲイザー
2. ハイファイ・ローファイ
3. 稲穂
4. 魚
5. ムーンライト
6. メモリーズ
7. 青春生き残りゲーム
8. SUGINAMI MELODY
9. 船乗り
10. 春夏ロケット
11. 孫悟空
12. 大宮サンセット
13. 夢追い虫
14. 僕はジェット

1999年以降のシングル収録曲を中心に、全曲アルバム初収録曲で構成された1枚。

21位で紹介したデビュー前の自主制作カセット「ハッピーデイ」に収録された「僕はジェット」はこのアルバムにも収録されています。

企画盤ではありますが、初期の音源からロック調の「ハヤブサ」までの試行錯誤したスピッツを様々な角度から知ることができる良盤です。

13位:みっけ

<収録曲>
1. 見っけ
2. 優しいあの子
3. ありがとさん
4. ラジオデイズ
5. 花と虫
6. ブービー
7. 快速
8. YM71D
9. はぐれ狼
10. まがった僕のしっぽ
11. 初夏の日
12. ヤマブキ

2019年にリリースされた16枚目のオリジナルアルバム「みっけ」

NHK連続テレビ小説「なつぞら」主題歌のシングル楽曲の「優しいあの子」収録を収録したフルアルバムです。

前作「醒めない」と比べると少し落ち着いた印象ですが、煌びやかなポップチューンを拵えたアルバムになっています。




12位:スーベニア

<収録曲>
1.春の歌
2.ありふれた人生
3.甘ったれクリーチャー
4.優しくなりたいな
5.ナンプラー日和
6.正夢
7.ほのほ
8.ワタリ
9.恋のはじまり
10.自転車
11.テイタム・オニール
12.会いに行くよ
13.みそか

2005年発売の11枚目のオリジナルアルバム。

前作「三日月ロック」と同様プロデュースは亀田誠治、レコーディングエンジニアにくるりやCorneliusを手掛けている高山徹が参加しています。

「スーベニア」は贈り物(特に自分への贈り物)というニュアンスの言葉ですが、そのアルバム名の通り、日常が普段見えている見え方より少しキラキラしたものに見えるような1枚になっていると思います。

11位:空の飛び方

<収録曲>
1. たまご
2. スパイダー
3. 空も飛べるはず(Album Version)
4. 迷子の兵隊
5. 恋は夕暮れ
6. 不死身のビーナス
7. ラズベリー
8. ヘチマの花
9. ベビーフェイス(Album Version)
10. 青い車(Album Version)
11. サンシャイン

1994年発売の5枚目「空の飛び方」はロビンソンで大ヒットする直前のアルバムです。

初期スピッツの小さな恋愛の喜びと性が渦巻くポップソング11曲を収録しています。

「空も飛べるはず」「スパイダー」などの有名曲はもちろん「恋は夕暮れ」「不死身のビーナス」「青い車」など、ファン人気の高い曲が入っています。

前作「Crispy!」がアップテンポで弾けていたポップソングが多かったので、少し落ち着いたスピッツが好きな人にはストレートに刺さる作品です。

10位:とげまる

<収録曲>
1. ビギナー※ゆうちょ銀行「夢を追いかける人々」篇TV-CMソング
2. 探検隊
3. シロクマ※メナード「イルネージュ」TV-CMソング
4. 恋する凡人
5. つぐみ※ミュージコTV-CMソング
6. 新月
7. 花の写真
8. 幻のドラゴン※ブリヂストン「ブリザック」CMソング
9. TRABANT
10. 聞かせてよ
11. えにし※ヤマザキ「ランチパック」CMソング
12. 若葉※映画「櫻の園」主題歌
13. どんどどん
14. 君は太陽※映画「ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~」主題歌

2010年発売の10枚目のオリジナルアルバム。

タイアップ曲も多く、ストレートなロックを鳴らしたサウンドが中心に収録されている1枚です。

「ま、どのアルバムもスピッツは『とげまる』なんですけど」と草野マサムネがrockin’ JAPANのインタビューで答えていたように、ただ柔らかく暖かいだけではない、スピッツのど真ん中にあるものが最もストレートに鳴らされていると思います。

9位:小さな生き物

<収録曲>
1. 未来コオロギ
2. 小さな生き物
3. りありてぃ
4. ランプ
5. オパビニア
6. さらさら
7. 野生のポルカ
8. scat
9. エンドロールには早すぎる
10. 遠吠えシャッフル
11. スワン
12. 潮騒ちゃん
13. 僕はきっと旅に出る
14. エスペランサ -Bonus Track- * デラックスエディションのみ

2013年発売の13枚目のオリジナルアルバム。

インタビューで草野マサムネは東日本大震災の影響を認めていて、「言い方が適切かはわかんないけれども、もう《誰も触われない二人だけの国》に閉じ籠もれなくなったというか。そのへんは変化ですよね」と語っています。アルバムタイトルにもなっている小さな生き物の「臆病な背中にも等しく雨が降る」というフレーズはこのアルバムの中でも印象的です。

初期のような「四畳半に立ち込める死と性」のような楽曲はあまりないですが、無力ながらも未来に向かって日常を噛みしめていく「小さな生き物」というコンセプトはストレートながらグッとくるものがあります。

8位:インディゴ地平線

<収録曲>
1. 花泥棒
2. 初恋クレイジー
3. インディゴ地平線
4. 渚
5. ハヤテ
6. ナナへの気持ち
7. 虹を越えて
8. バニーガール
9. ほうき星
10. マフラーマン
11. 夕陽が笑う、君も笑う
12. チェリー

1996年に発表した7枚目のアルバム。

前作「ハチミツ」の後ということもあり、人気絶頂の中で発売した作品です。

ギターの三輪テツヤ作曲の軽快なロックナンバー「花泥棒」で幕を開け、言わずと知れた名曲「チェリー」で終わっていく流れは、「インディゴ地平線」というアルバムのタイトル通り、日が昇って沈んでいくまでの何気ない日常の一コマのように感じます。

温かいロックナンバーを中心に構成され、スピッツの代名詞のような優しく切ない世界観の一つの完成形のようなアルバムになっていると思います。



7位:ハヤブサ

<収録曲>
1. 今
2. 放浪カモメはどこまでも (album mix)
3. いろは
4. さらばユニヴァース
5. 甘い手
6. Holiday
7. 8823
8. 宇宙虫
9. ハートが帰らない
10. ホタル
11. メモリーズ・カスタム
12. 俺の赤い星
13. ジュテーム?
14. アカネ

2000年発売の9枚目のアルバム。

超有名曲のような曲は入っていないですが、ファン人気の高いアルバムです。

全体的にアップテンポな曲が多く、ロック色の強いアルバムですが、その中にある「さらばユニヴァース」「甘い手」などの切ない曲とのバランスが絶妙です。

バラエティーに富んでいますが、スピッツのメロディーの綺麗さが十分に発揮されている曲が多く中毒性が高いです。

6位:名前をつけてやる

<収録曲>
1.ウサギノバイク
2.日曜日
3.名前をつけてやる
4.鈴虫を飼う
5.ミーコとギター
6.プール
7.胸に咲いた黄色い花
8.待ち合わせ
9.あわ
10.恋のうた
11.魔女旅に出る

1991年に発売された2ndアルバム。個人的に一番好きなアルバムでもあります。

特にスピッツの中でも1,2位を争うほどの名曲だと思っている「プール」は必聴です。少年時代、大好きな人と出会えた喜びに胸がいっぱいになったあの瞬間にトリップできます。

ちなみに藤井聡太が一番好きなアルバムとしてこのアルバムを挙げたことでも知られている1枚です。

5位:醒めない

<収録曲>
1. 醒めない
2. みなと
3. 子グマ! 子グマ!
4. コメット
5. ナサケモノ
6. グリーン
7. SJ
8. ハチの針
9. モニャモニャ
10. ガラクタ
11.ヒビスクス
12. ブチ
13. 雪風
14. こんにちは

2016年発売の15枚目のアルバム。

新しいアルバムの中では頭一つ抜けて人気のアルバムです。

ジャケットのイメージ通りの可愛らしさとポップさが爆発しています。

ただ、そんなサウンドとは裏腹に歌詞は別れの曲が多いです。アルバムの流れとしては別れから再会までの物語のような、あるいはそんな「醒めない」夢を見続けている人の悲しい物語のようになっています。

シングル「みなと」はもちろん、「ナサケモノ」のような抜群の良メロ曲や、彗星の意味とただ君についていくだけの自分を金魚に例えてけられた「コメット」のような味わい深い曲が収録されています。

4位:フェイクファー

<収録曲>
1.エトランゼ
2.センチメンタル
3.冷たい頬
4.運命の人(Album Version)
5.仲良し
6.楓
7.スーパーノヴァ
8.ただ春を待つ
9.謝々!
10.ウィリー
11.スカーレット(Album Version)
12.フェイクファー

1998年発売の8枚目のアルバム「フェイクファー」。

「冷たい頬」「運命の人」「楓」「スカーレット」などの有名曲を数多く収録しています。最高傑作に挙げる人も多く、人気の高いアルバムです。

特に「冷たい頬」の「夢の粒もすぐに弾くような逆上がりの世界を見ていた」は本当に何度聴いても秀逸な歌詞だと思います。自分の自惚れが現実に打ちのめされる瞬間をこんな風に表現できるのが本当に凄いです。

春のような暖かさを持つ曲と、冬の冷たさや切なさがある曲が共存していて、ノスタルジックな雰囲気が強めの作品です。

3位:ハチミツ

<収録曲>
1. ハチミツ
2. 涙がキラリ☆
3. 歩き出せ、クローバー
4. ルナルナ
5. 愛のことば
6. トンガリ ’95
7. あじさい通り
8. ロビンソン
9. Y
10. グラスホッパー
11. 君と暮らせたら

1995年に発売された5枚目のアルバム「ハチミツ」。

スピッツの名盤と言えばこのアルバムを真っ先に思い浮かべる人も多いのではないかと思います。

ブレイク寸前だったスピッツが遂に「ロビンソン」でミリオンセラーの大ヒットを記録して、お茶の間ブレイクへとなった一枚です。

「ハチミツ」「涙がキラリ☆」のような明るく上質なポップソングだけでなく、「愛のことば」「あじさい通り」などのミドルテンポの名曲が入っているのも人気が高い理由の一つだと思います。捨て曲なしの名盤中の名盤。

2位:さざなみCD

<収録曲>
1. 僕のギター
2. 桃
3. 群青
4. Na・de・Na・deボーイ
5. ルキンフォー
6. 不思議
7. 点と点
8. P
9. 魔法のコトバ
10. トビウオ
11. ネズミの進化
12. 漣
13. 砂漠の花

2007年発売の12枚目のアルバム「さざなみCD」。

綺麗すぎるアコースティクギターで幕を開けるオープニングの「僕のギター」から心を一気に掴まれます。

そのままクリーンなアルペジオで始まる「桃」もシングルクラスの超名曲です。

アルバムのタイトル通り、音の全てが瑞々しく心の中が洗われるようで、聴いているだけで恍惚とします。

「魔法のコトバ」しか知らないという人にも是非アルバムを通して聴いて欲しい1枚です。

1位:三日月ロック

<収録曲>
1.夜を駆ける
2.水色の街
3.さわって・変わって
4.ミカンズのテーマ
5.ババロア
6.ローテク・ロマンティカ
7.ハネモノ
8.海を見に行こう
9.エスカルゴ
10.遥か(album mix)
11.ガーベラ
12.旅の途中
13.けもの道

1位は2002年発売の10枚目のアルバム「三日月ロック」。9.11の丁度1年後に発売されました。

このアルバムからプロデューサーが亀田誠治に変わり、インディーロック感が抜け、ポップソングとして完成されていったように思います。

1曲目の「夜を駆ける」でアルバムのタイトル通り、幻想的な夜の世界へと引き込まれます。焦燥感のあるメロディーに「似てない僕らは 細い糸でつながっている よくある赤いやつじゃなく」という歌詞の切れ味の良さ。どこをとっても文句なしの名曲だと思います。

シングルにもなっている「水色の街」も後追い自殺の歌だと言われていて、このアルバムはどこかそんな死の匂いと夜の美しく退廃的な世界観が混じったようなものが多いです。明るい陽だまりのような温かさだけでなく、感情が堰を切ったように溢れ出した時、強く共鳴してくれるような焦燥感があるのがスピッツの良さだとこのアルバムを聴くと改めて思います。




▼スピッツの音楽の話