意外と知られていないドクター・マーチンと英国バンドの歴史

世界中で愛用されているシューズブランド「ドクターマーチン」

日本でも若者を中心に愛用されていますが、イギリスの音楽と根強く結びついたアイテムであることをご存知でしょうか。

「何となく流行っているから」「お洒落に見えるから好き」という理由でも十分ですが、そのルーツやカルチャー的な位置付けを理解するとよりドクターマーチンを楽しむことができます。

今回はそんなドクターマーチンの歴史と音楽との関係についてまとめました。

ドクターマーチンと言えば?象徴的なミュージシャン

60年代
・ビートルズ
・ローリング・ストーンズ
・ザ・フー(ピート・タウンゼント)

70年代
・セックス・ピストルズ
・ザ・クラッシュ
・ダムド

90年代
・ブラー

元々ワークブーツとして登場したこともあり、労働者階級の象徴として、モッズやパンクバンドを中心に愛用されていました。

ここからは年代ごとに音楽との関わりを紹介していきます!

60年代:ワークブーツとして発展

先ほども軽く触れましたが、ドクターマーチンは元々はワークブーツとして作られました。

元々耐久性のある実用的なワークブーツを作る老舗として1900年頃から知られていましたが、60年代に入り、会社を経営していたグリッグス家3代目のビルがドイツ人が開発したエアクッションソールの広告を見て、特許を取得します。

そうして、象徴的な黄色のウェルトステッチをはじめとする改良を重ね、「弾む履き心地のソール」という謳い文句で売り出します。

1960年4月1日に生産開始したため、したため、この最初の8ホールブーツは「1460」と名付けられています。

そして1967年、The Whoのピート・タウンゼントがこの「1460」を履いてライブを披露したことを境に、ワークブーツだったドクター・マーチンが音楽と密接に結びついたものへとなっていきます。

 

70年代:英国のユースカルチャーの象徴となる

70年代はプログレッシブ・ロックやグラム・ロックなどの豪華で技術的な音楽から、扇動的なパンクロックが若者の心を掴んだ時代です。

特に70年代半ばは経済が落ち込み、人種差別や警察官による暴力が横行していた暗い時代でした。そんな中、逃げ場を求めるように英国のユースカルチャーは独自のスタイルや自分らしさを求めるように発展していきます。

そんな中、ピストルズのシド・ヴィシャスやクラッシュのポール・シムノンなどをはじめとする著名なミュージシャンに愛用されたことによって、ドクターマーチンは自己表現のシンボルへとなっていきます。

シド・ヴィシャス(左から2番目)

90年代:グランジ・ブリットポップの台頭と共に更に浸透

90年代の音楽シーンはグランジ(Nirvana、ダイナソーJr.など)と呼ばれる音楽とブリットポップ(オアシス、ブラーなど)の二つが台頭した時代です。

ブラーのメンバーは特に2ndの「Modern Life Is Rubbish」あたりの時期によく履いていたイメージです。

ここでも「1460」8ホールブーツが愛用され、音楽シーンの盛り上がりと共にさらに台頭していきます。



2010年代:日本でも空前のブーム

そして現在、日本でも多くの若者を中心に愛用されています。

日本で一番愛用されているのは3ホールの1461でしょう。季節を問わず履きやすく、へたれず、カジュアルな服装にも似合いお洒落に見えるため、大学生のファッションに気を遣う人はよく履いているイメージです。

日本ではカウンターカルチャー的な意味合いを意識して買っている人はほぼいないと思いますが、イギリス人にとっては特別な意味合いや歴史を持ったブランドの位置付けなのかもしれません。

今や労働者階級の象徴ではなく、全若者の象徴と化したドクターマーチン。是非これからも幅広い人に愛され、音楽やファッションへの一つの入り口になれば良いなと思います。

▼ドクターマーチン公式HP
https://jp.drmartens.com/