資本主義はリアル人生ゲームにおいて、「これを理解していないと絶対に勝てない」というその世界でのルールのように思います。
これを理解していないと、初見殺しに何度も遭います。残機1のセーブ&ロードもできないゲームをプレイしているにも関わらず。
何を言っているかというと、資本主義ではお金持ちがよりお金持ちになるというルールを、私はやっとちゃんと理解しました。
これは聞いたことがある人も多いと思います。
トマ・ピケティという経済学者が著書「21世紀の資本」の中でr>gという、(血も涙もない)資本主義のルールを証明しました。
rは資本収益率、gは経済成長率のことです。
つまり、ざっくり噛み砕くと「お金がお金を生み出すスピードの方が、労働で富を生み出すスピードより早い」ということです。
例えば、1億円を持っている人はそれを年利4%で運用できれば毎年400万円(税引き前)の利益を生みます。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均給与は年間で約460万円です。
つまり1億円を持っている人は、資産が大体サラリーマン1人分弱のお金を勝手に稼いでくれるわけです。
株式投資をしている人はわかるかと思いますが、年利4%での運用はかなり堅く見積もった数字です。
実際、4%ルールという「毎年の取り崩し金額を運用資産額の4%以下にすると、資産を枯渇させずに取り崩せる可能性が高い」という有名な研究があります。(S&P500指数のインデックス投資を前提)
むしろ各シナリオの中央値ベースで計算すると、取り崩していたにも関わらず当初資産の8倍にも成長していたということも、トリニティ・スタディという研究でわかっています。
つまり、「一度まとまったお金を作る」ということがリアル人生ゲームの最強の攻略法であるということが数々の研究で出ているということを知りました。
一度まとまったお金を作ってしまえば、寝てる間にも勝手にお金がお金を生み出し、働かなくていいからです。
世の中には生まれながらにしてこのまとまったお金を持っている人と、そうではない人に分かれます。
もちろん幼い頃からなんとなく理解していました。
でも、大人になってからです。
これがゼルダなら、はじめからマスターソードとハート30個を持ってるリンクでプレイできる状態と、パンイチでそこらへんで拾った木の棒で戦わなければいけないリンクくらいの差があることを知ったのは。


私はこのルールに気がついたからこそ、リアル人生ゲームをどう攻略すべきなのかをひたすら考えました。
もちろん私は家が裕福なわけではなく、パンイチのリンクでプレイしなければいけない状態です。
とりあえず、年収が高い大企業へ転職し、副業でお金を稼ぎ、そのお金を運用し、できるだけ早くまとまったお金を作るなど、あらゆることをやりました。
ここまでして仕事を辞めたいと思ったのは、仕事自体が苦手というのもありますが、「毎朝何をするか自分で決められる状態」というのが、私にとっての幸せだと気がついたからです。
・朝起きて、海を見に行きたかったら海に行く
・ゲームがしたかったら一日中ゲームをする
・誰かに会いに行きたくなったら会いに行く
こんなことが毎日できる人生が、私にとっての幸せだと気がつきました。
会社員は、基本的に月曜日から金曜日、毎日8時間働かなければいけませんし、旅行に行きたいと思った瞬間に行くことはできません。
定年で引退するとしても、週7日のうち5日、つまり65歳までは人生の約70%を会社に拘束されるわけです。
「仕事が終わったら好きなことをすれば平日も自由な時間ができるのでは」と思うかもしれませんが、私にとっては旅行など、丸一日かかるような娯楽の選択肢が奪われている時点で、その日を「自由な日」とはどうしても思えませんでした。
この会社員としての労働に逆らえないのは単純で、私にお金がないからです。給料が無ければ生活ができないからです。
また、私にとっては仕事中の緊張状態もストレスでした。
絶対に間違えてはいけない作業をやる時はいつも汗で手がびしょびしょになります。
マウスに汗がめっちゃつきますし、何回確認するんだってくらい強迫的なほどの確認をしてしまいます。
他にも、上司の何気ない一言が気になってぐるぐると色々考えてしまったり、私自身の考えすぎてしまう性格なのか、毎日「今日もなんとか、無事に生き延びることができたな…」と思う日々です。
とはいえ、会社で出会った先輩や上司には本当に感謝していますし、私は恵まれていたと自分で思います。
理不尽に怒鳴られるようなことはありませんでしたし、目標達成を一緒に喜べる嬉しさも分かち合いました。
そんな中でもFIREを望んでしまう自分自身に弱さを感じてしまうこともありました。
でも、何度考えても逃げではなく、私自身が主体的に自分の人生について考えた結果、穏やかで楽しく生きていられる理想の人生と、会社員が交わらないという気持ちは変わりませんでした。
今では、1円でも多く投資に回すために、副業、節約(支出の最適化)を続ける毎日です。
また、大手企業に転職できたことで、趣味も福利厚生を使ってできるだけ安く生活の満足度を上げるということを考えるようになりました。
人生の目標が決まったことで、やるべきことがとてもシンプルになり、毎日が前より充実するようになりました。
まだまだ、FIREには程遠い資産額ですが、それでも必ず達成しようと思っていますし、達成するためにできることは妥協せずやっていく所存です。
そして、FIREが達成できたら、極寒の地に住みたいです(当方がGから始まる虫が非常に苦手なため)
あと、ゼルダの伝説が大好きなので、カンボジアやアイスランドなどのブレワイ・ティアキンっぽい世界観の国に旅行で行ってみたいなと思います。
カンボジアの世界遺産「プレアヴィヒア寺院」
(引用元:https://worldheritage-mania.com/heritage-preah-vihear/)
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