若干のハードルがあるレコード集めという趣味
レコードというと、「音楽に詳しくないといけない」「CDと比べてハードルが高い」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
昔レコードショップで働いていたので、マニアックなレコードの世界があることも知っていますが、マニアでないといけないわけでは全くないので、ライトに「好きな音楽をレコードで聴いてみたい」という好奇心でもっとレコードを買ってもらえたらと思います。
初めての方にとっては再生するプレーヤーはどうしたらいいのか、レコードショップに行ったらどうすればいいのかなど、イメージがつかないこともあると思いますので、一通りの「これさえ抑えれば大丈夫」という知識をまとめました。
レコードプレーヤーの買い方
レコードプレーヤーは大体安いものであれば1万円程度で買えます。
また、「安いものだとすぐ壊れてダメなんじゃないか」とか「せっかく買ったのに音が良くないんじゃないか」とか心配されるかもしれませんが、初心者の方であれば音に関しては気にならないと思います。
すぐ壊れるんじゃないか、という点に関しても大丈夫です。私は9年ほど前になけなしのバイト代で当時8,000円くらいのiONの定番のレコードプレーヤーを買ったのですが、まだ全然使えます。音質も特に気になりません。
また、むしろ変に高いレコードプレーヤーを買うと、スピーカーが付いていなくて別で買わないといけないこともあります。
あと高いレコードプレーヤーの方が重いです。
今回詳しい説明は省きますが、レコードプレーヤーは針が受け取った振動を音声信号に変えているので、軽微な振動にも耐えられるように重量化しているなど、こだわりがあるためです。詳しく知りたい方は下記記事をご参照ください。

色々書きましたが、結論「何を買えばいいか検討もつかない」という方は下記のレコードプレーヤーを買いましょう。
安い、スピーカーとセットになっているからこれ一つでコンセント刺せば聴ける、音質も及第点です。
購入前に、実際の使用感をもっと詳しく知っておきたいという方はこちらの記事も参考にしてください。実際に使ってみた感想を書いています。

レコードを買ってみよう
レコードはAmazonでも買えますし、ショップでも買えます。
ネットの場合は説明不要だと思いますが、「アルバム名 レコード」とか「アルバム名 LP」とかで検索すればOKです。
「CD」と並列で「レコード盤」というのがあると思うので、一応ちゃんとレコードになっているか確認しましょう。

レコードショップに行く場合は、ディスクユニオンに行くのがまずは無難だと思います。
全国にありますし、都内住みの方でしたら、店舗もたくさんあるのですぐに行ける店舗がどこかしらあると思うのでおすすめです。(店舗一覧)
ディスクユニオンの場合、「専門店」と書いてある店はそのジャンルに特化したものしか基本的に扱っていません。例えば新宿には「インディ・オルタナティブロック館」という店舗があり、オルタナのレコードかCDしか置いていません。
なので、自分の好きなジャンルに特化している専門館に行くか、特に好きなジャンルがない場合は「総合ショップ」と書かれてる店舗に行きましょう。
これも、上記の「店舗一覧」に貼った公式サイトのリンクに記載されてるので確認してみてください。
レコードショップで買う時の注意点
レコードショップでレコードを見ていると、値札のようなものに盤面の状態が書いてあるので、それを確認しましょう。
主に下記の2パターンかと思います。
S | 未開封 |
M | 新品同様 |
NM | キズのほぼ無い美品 |
EX+ | 小さな傷がわずかにある、綺麗な状態 |
EX | キズが少しあるが、中古品としては良好な状態 |
EX- | キズがいくつかあり、中古品として並クラスの状態 |
VG++ | キズが複数あり、中古品として並クラスの状態 |
VG+ | 見た目にキズがあり、中古品としてあまり良くない状態 |
VG | かなりキズ・ノイズが多い |
G | 盤面に深刻なキズあり、劣化がひどい |
P | 深刻なキズあり、再生に支障が出る可能性あり |
A | 新品・未開封 |
B | ほぼ新品、未使用に近い |
C | 目立った傷や汚れはなし、中古品として美品 |
D | 軽い傷などはあるが、中古品として良品 |
E | 経年劣化や傷などが目立つ |
F | 盤面に深刻な傷あり、再生に支障がある可能性あり |
なので、D以上、もしくはEX以上のレコードを買うようにしましょう。
それより状態が良くないものについては試聴してみたり、盤面の状態を見せてもらったりして、許容範囲か確認した上で購入することをおすすめします。
レコードの状態については、こちらの記事で詳しく紹介してるので合わせて参考にしてください。

レコードの持ち方
レコードの持ち方は、外側の部分を持つようにして、盤面は触らないように持つのが基本です。
外側の部分か、真ん中(下の画像で言うとオレンジの部分)をできるだけ触るようにしましょう。
盤面は傷がつくと音質が悪くなってしまう可能性があります。

レコードのお手入れ方法
あとから揃えても良いと思いますが、定期的にレコードはクリーニングする必要があります。
専用のレコードクリーナーが売っており、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

「とりあえずこれさえ持っておけば安心」なレコードクリーナーは下記のオーディオテクニカの商品です。
乾式と湿式という2つがセットになっており、さっと拭くだけで落ちる埃は乾式、なかなか落ちないものは湿式と用途を分けて使うことができます。
レコードライフを楽しもう
基本的なことを知ったら、あとは始めてから勝手に詳しくなるので、とりあえず好きなアルバムをのレコードを買って聴いてみて欲しいです。
ちなみにレコードは大きいので、こんな感じで部屋に飾るだけでもテンションが上がります。

こうやって飾ることも含めて、レコードという趣味を満喫してもらえたらと思います。
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