会社を辞めたくて、節約をしていたら意外とメンタルが安定した話。

「節約」という言葉を聞いて、何をイメージしますか?

ケチ臭い」「つまらない」「モテない」とか、こんな感じでしょうか。

私の中で「節約」は、「切り詰めて我慢する」ものではなく、「自分にとって幸福につながらない出費をなくす」というのが正しいです。

だから、美味しいと思ってないのにひたすらもやしばかりを食べたり、誰とも外食に行かなかったりとか、そういうことではありません。

私の尊敬する三菱サラリーマンさんという日本におけるFIRE第一人者の方は、「節約」ではなく「支出の最適化」と言っていました。まさにそんな感じです。

そして、私は自分でもメンタルが強い方ではなく、むしろその逆の部類なのですが、この節約(支出の最適化)によって、メンタルが安定するようになったなと思います。

「ストレスが溜まっているのにお金も使わなかったら、余計にストレスが溜まる」と思うかもしれませんが、私の場合は逆でした。

目次

お金を使わなくなったこと

1. コンビニ

コンビニと言えば日常的に使うもの、というイメージがあるかもしれませんが、私はほとんど使いません。コンビニに行くのは非日常です。

お昼ご飯は自分でお弁当を作って持っていきますし、夜ご飯も自炊です(朝は食べません)。

ただし、「友達が泊まりにきていて、深夜にアイスやお酒を買いに行く」というのは例外です。1ミリも勿体ないとは思いません。

なぜなら、「友達とコンビニでアイスやお酒を買う」という、楽しい時間も含めて買っている認識だからです。

一方、1人で日常的におにぎりや弁当を買うのは、割高で健康にも悪い商品を買っている割に、幸福度が見合ってないと感じます。

それに、自分で美味しいご飯を作れた方がテンションが上がります。

あと、私は大学時代に某コンビニでバイトをしていて、賞味期限切れの弁当やらおにぎりを毎日もらって食べていた時期があったのですが、めっちゃ太りました。

金も失う、太る、味も普通。私にとってはお金をかける価値があまりないと判断して、ここは削ることにしました。

2. ATM

先ほどのコンビニと近いですが、手数料を払いたくないのでATMは基本使いません。

そもそも、銀行は私たちが預けたお金を企業や個人に貸したり、株式や債券などの運用したりして利益を得ています。

ちなみに株式の長期的な平均リターンで約10.7%(S&P500)です。にも関わらず私たちに還元されるのは0.2%の雀の涙ほどの利息です。

銀行で働いている方の人件費はもちろん無料ではありませんので、このように利益を上げるのは当然の仕組みです。悪徳だと言いたいわけではありません。

ただ、還元しないのはともかく、「我々のお金を元手に莫大な利益を出しているのに、自分のお金を引き出す時に手数料をとるって何?」とは思うわけです。

なので、ATMで手数料を払うのは完全な無駄金なので絶対にしません。

ちなみにこれらはネットバンクを使うことである程度解消されるので、メガバンク使ってる方はネットバンク(楽天銀行など)への乗り換えを検討しても良いと思います。

3. 現金

これはキャッシュレス決済をするようになったという意味と、そもそも現金を持たなくなったという2つの意味です。

基本決済はキャッシュレスにすることで、ポイント還元の恩恵を受けます。私は楽天カードで全部決済してます。

その上で現金を持たずにそのポイントも使いながら楽天証券で株式(投資信託)を購入することで、できるだけ効率的に資産を最大化させています。(一応お伝えしますが、楽天の回し者ではありません)

先ほども書きましたが、銀行にお金を入れてても、雀の涙ほどの利息しかもらえません。0.2%程度。

株式はリスク資産ですが、長期で見れば4〜7%ほどのリターンは出てます。

現金は働かない窓際社員、株式は自分のためにお金を稼いでくれる勤勉な社員だと、個人的には思っています。

物価上昇が激しい昨今では、現金は0.2%増えるどころが目減りしています。物価は2024年は2.5%上昇しているので、利息分を差し引いても単純に2.3%価値が減ったと言えます。

株式は、インフレに強い資産と言われています。物価が上がれば会社の売り上げは増え、そうすると株価も上がりやすくなるからです。

株というと「ギャンブル」などのイメージがある方もいるかもしれませんが、私はむしろ資産を守る意味でも株式への投資は必須だと思っています。

もちろん、トヨタの株だけ買うなどの、個別銘柄への投資はギャンブル要素が大きいです(潰れたりしたら株式の価値がなくなるからです)。私が買うのは市場と連動するインデックスの投資信託メインです。

4. 新作iPhone

私はiPhoneSE 第二世代(ホームボタン付き)を使っています。

友達にiPhoneを見せたら、ホームボタンがあることに驚かれ、化石?と言われました。

画面もバキバキで、確実にモテないスマホのため、蛙化iPhoneとも言われています。

なぜ、この蛙化iPhoneを使うかと言うと、理由は2つです。

・まだ使えるから
・新作のiPhoneを買っても機能が頭打ちだから

1つ目は説明不要だと思うので、大事なのは2つ目です。

正直、カメラ性能が少し良くなってるだけの最新iPhoneは、高いだけで大したメリットがないなというのが私の正直な感想です。

もちろんYouTubeの撮影をスマホでやってて画質にこだわりたいとか、Appleという会社が大好きで趣味になっているなどの場合は良いと思います。

でも正直、iPhoneの新作が出るたび、大した理由もなく欲しがる友人を見ると「ぶっちゃけ、見栄で買ってない?」と思う瞬間が多々あります。

type-cでの充電も、綺麗すぎる画質も10万円(下手したら20万円以上)使って手に入れるべきもの?と思います。

個人の価値観だとは思うのですが、私には明らかに費用対効果が合ってないです。愛すべき蛙化iPhone君をまだ使い続ける予定です。

5. 3大キャリア

これは今では結構有名でだと思いますが、3大キャリアから格安SIMにするだけで固定費がかなり削減できます。

私はソフトバンクを使ってたのですが、解約しLINEMOにしました。

私は外でテザリングしながらブログを書くので、大容量が使えるという理由でLINEMOにしています。あと、外でも通信速度が落ちないことも大事です。

一番高いプランにしたのですが、それでも通信費は毎月4,000円ほどです。これでも格安SIMの中では高い方だと思うので、1万円以上毎月スマホに払ってる方はかなり伸び代があります。

ソフトバンクから乗り換える時は「外で電波がつながらなかったらどうしよう・・」という、今思えば杞憂すぎる思いを抱えていましたが、全く問題ないです。

外でYouTubeやNetflixを見てもサクサクですし、ソフトバンクを使っていた頃との違いは感じません。

違いは画面左上に「Softbank」と出てるか「LINEMO」と出てるかだけです。

あと、キャリアを変えたのが久しぶりだったので、今は家にいながらキャリアを簡単に変えれるということに結構驚きました(昔は携帯ショップで整理券発行して待ってたイメージがあったので…。)

しかも、SIMカードの交換なんかもなしで電話番号もそのままでできたので結構感動しました。

簡単だったので、変えてよかったなと心底思います。

お金をかけていること

1. ライブ

これは、人生の中で一番お金をかけてるものなんじゃないかと個人的に思っています。

ライブに行ったアーティストは挙げればキリがないのですが、自分が好きだと思った人のライブには大体行きました。

特に行けて嬉しかったアーティストを紹介します。(フェスで見た人は除く)

<洋楽>
・My Bloody Valentine
・The Jesus and Mary Chain
・THE 1975
・New Order
・Ride
・Mew
・Nothing
・Girlpool
・Wild Nothing

<邦楽>
・BUMMP OF CHICKEN
・ELLEGARDEN
・the HIATUS
・MONOEYES
・Galileo Galilei
・揺らぎ
・羊文学
・the pillows
・Tempalay
・the fin.
・ペトロールズ
・syrup16g
・ART-SCHOOL
・銀杏BOYZ
・ZAZEN BOYS
・きのこ帝国
・ACIDMAN

挙げるとキリがないのですが、ライブは本当に良いです。ちなみにフェスもよく行きます。

ライブは社会人として抑圧されてる時間と比べると対義語的な時間だと思っています。思考も体の動かし方も全て自由。現実のつまらないことは一切考えなくて良い時間です。

「知っている曲が数曲しかない」みたいなアーティストでも友達に誘われたら基本的に行きます。

知らなかったけど、生で聴いて忘れられなくなって、後から調べて聴きまくる時間も幸せだからです。

好きなアーティストの好きな曲を生で聴けるのは言わずもがな至福です。

なので、ライブの費用は基本惜しみません。こういう時にお金のことを考えたくないから、日頃の些細なコンビニでの出費を削っているとも言えます。

ちなみに私が今行きたいと思っているのは洋楽だとFrank OceanとThe National、日本のバンドだとPK Shampooです。

2. 本

本はKindleでも読むのですが、やっぱり紙で買ってしまいます。

元々小説が好きで、村上春樹と三島由紀夫と谷崎潤一郎が好きです。

最近は投資や資産形成の本ばかりを読んでいるのですが、やっぱり何かしらはずっと読んでいたいというのがあります。

本を読んでいる時は、ストレスが軽減されます。読書自体の楽しさもそうですが、私は知識不足で対処法が分かってないから悩んでいる場合が多く、対策の解像度を上げるだけで心が少し楽になったりします。

3. 旅行

旅行の時は高くても美味しいものを食べ、良いホテルに泊まります。

以前、福岡に行った時は2万円ほどする水炊きを食べました。最高に美味しかったです。

また、シンガポールに行った時も値段がよく分からないまま「絶対に美味しそう」と判断したカニの料理を食べて、支払いが4万円ほどになったことがありますが、最高に美味しかったし、今でも友達と高すぎる会計に驚いたことを笑い話にしています。

これも、日頃から無駄な支出を削ってある程度お金を貯めたからこそ、笑い話にできてると思っています。

もし私だけではなく友人にも金銭的に余裕がなければ、空気が悪くなっていたりしたのかもしれません。

最近読んだ「DIE WITH ZERO」という本で「人生は思い出を作るためにある」「思い出から配当がもらえる」という内容が印象に残っています。

旅行は特に、誰かとの思い出になるような経験の象徴であり、こういうところに使うお金は惜しみなく使っています。

4. 家賃

倹約家ではかなり珍しいと思いますが、私は家賃に結構なお金を使っています。

大きな理由の一つに、私がGから始まる虫がとんでもなく苦手というのがあります。

「嫌い」とかではなく、多分恐怖症的なレベルです。

以前住んでいたアパートが一階だったのですが、一度だけGが家に出ました。

買ってあったスプレーを構え、倒すことを試みるも、「こっちに飛んできたらどうしよう」など考えると足がすくんで動けません。

噴射できないまま立ち尽くし、その時間も恐怖との闘いで、私はついに部屋を飛び出してしまいました。

外に出たらもう戻れません。「出れたら最後 もう戻れはしない」状態です。

家の外からGを殺してくれる業者に半泣きで電話をかけて、5,000円課金し、30分以内に来てもらうようお願いしました。

来てくれたお兄さんが私が外で待っている間に憎きGを倒してくれました。ついでに家の中も見てもらい万が一巣などができていたら怖いため、隅々まで見てもらい、巣がないことを確認してくれました。お兄さんが神に見えました。

侵入経路になりそうな箇所を塞ぎ、寄ってこない薬を撒くなど、そのお兄さんに縋るように様々なオプションをつけていたら請求額は約7万円になりました。お兄さんにとっては私がカモに見えていたことでしょう。

虫がそこまで嫌いではない人からしたら、たかだか虫1匹で7万円は信じられないほど高額かもしれません。でも、それだけしても、その日は怖くて朝まで眠れませんでした。

次の日も四方の壁や隙間を確認し、Gがいないことを確かめないと不安で過ごせない毎日。もう引っ越そうと決めました。

新築のマンションで、飲食店があまり近くになく、24時間ゴミ出しできるところ(生ゴミを家に置いておきたくないため)、階数も8階まで上げました。

Gさえそこまで苦手じゃなければ、家賃をもう少し抑えられたかもしれないのに・・。そう思うと悔しくてたまりませんが、安心には変えられませんし、万が一また遭遇したら私はきっと7万円だろうが10万円だろうが払ってしまいます。

なので家賃にはお金をかけました。これはもう資産形成には不利なのは分かっていますが、仕方のない出費だと割り切っています。

何にお金を使うかはその人の哲学

「お金を何に使うか」ってその人の人生の価値観、大袈裟に言えばその人の哲学を反映してるものだと思っています。

幸せだと感じることにお金を払いたいですし、そうやって何にお金を使うかを決めているはずです。

ただ、世の中にはマーケティングというものがあり、何も考えずお金を使っていると、本来大して欲しくないものを欲しいと錯覚させられ、買ってしまうということが起こりかねません。

なので、自分が本当にそれにお金を使って幸せになれるのか?は常に自問するようにしています。

自分の価値観が明確になり、生きやすくなったこと、そして自分を幸せにすることに最大限お金を使えるようになったことで、精神的にも安定するようになったと強く感じます。

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