【無料あり】おすすめのDAWソフト5選と抑えたい選び方を徹底解説!

  • 2022.09.13
  • DTM

パソコンで作曲を行う場合、DAW(Digita Audiol Workstation)と言われる音楽制作ソフトが必要不可欠になります。

そこで、今回はDTMで作曲歴6年の筆者がDAWの選び方やおすすめのソフト5選についてまとめました。

DAWソフトは値段が高いため、選び方をしっかり理解した上で何を使うかを選ぶ必要があります。

どんなジャンルの音楽に適しているのか、プロ向けなのか、初心者でも扱いやすいソフトなのかなどまとめていますので是非参考にしてみてください!

DAWソフトとは

DAWとはDigital Audio Workstationの略でパソコン上で音楽制作が出来るソフトウェアのことです。

DTMと呼ばれる自宅で行う作曲やレコーディング・ミックス作業を行う際に必要となります。

代表的なソフトはCubaseやLogic Proなどがあり、機能がある程度使えるものだと25,000〜60,000円のものが多いです。

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DAWソフトの選び方

扱う音楽のジャンル

扱う音楽のジャンルはDAWソフトを選ぶ上でまずしっかり考慮したいところです。

このジャンルの曲を作るにはこう言ったプラグインが必要など個人的な条件が出てくるため、ソフト選びには譲れない要素になっています。

例えば、本格的なポップスを作り、それを誰かに提供したいと考えている人は編曲にも力を入れていけるアレンジャー向けの機能が充実しているCubaseを購入してみることをおすすめします。

他にもLogic Pro Xは、サンプリング機能がしっかりしているのでHipHopやハウスのビートメイカーを目指す方などにフィットしているDAWです。

次の章の比較表でどのソフトがどのジャンルに向いているのかをまとめているので、是非参考にしてください!

プラグインの数

DAWソフトにはプラグインが付属で多数搭載されています。

例えばボーカルや楽器のピッチ補正だったり、ミックス処理をサポートしてくれるようなプラグインがあります。

付属されていないものを選ぶと自分で後から追加することになるので、「この機能だけは欲しい」とあらかじめ決めておくと無駄がありません。

今回の記事ではプラグインの数についても触れてるので、「とにかく色々試してみたいから多機能が良い」という方はプラグインが充実しているものから選ぶのも手です。

ソフトウェア音源の種類

どのようなソフトウェア音源があるのかもDAWソフトを選ぶ上で大切なポイントです。

例えば代表的なソフトであるCubaseには、マルチ音源のHALion Sonic SEやドラム音源 のGroove Agent SEなど高性能なソフトウェア音源が豊富にあります。

他にもLogic Pro Xには様々なパターンのリズムを刻めるDrummerトラックなどがあります。

このソフトウェア音源の種類はソフトによって変わってくるので、自分がどういった機能が必要かを整理してから選ぶと自分に合ったソフトを選ぶことができます。



将来のビジョンを見据える

自分は将来的にどのような活動をしていきたいのかを見据えることは購入をする上で大事なことだと思います。

レコーディングやミックスを専業で頑張っていきたいのか、コンポーザーとしての第一歩を踏みたいのか。

それによって選ぶソフトは変わってくると思います。

例えば録音に特化したDTMを始めていきたいのであれば、レコーディングスタジオなどに必ずと言って良い程常設されているPro Toolsを選ぶことをおすすめします。

このように事前にDAWの特徴を調べてみるのは将来のビジョンとリンクしていくので推奨したい方法の1つです。

おすすめのDAWソフト5選の比較表

プラグインの数 ソフトウェア音源の種類 おすすめのジャンル
Cubase 81(Pro)/59(Artist) HALion Sonic SE
ドラム音源 のGroove Agent SE等
オールジャンル
Logic Pro X 80種類以上 40種類以上 HipHopやハウス
Ableton Live 37(スタンダード)、60(フラッグシップ) オーケストラライブラリ多数 クラブ系ミュージック
Studio One 30(Artist)、41(Prime) 多機能なシンセ音源 オールジャンル
Pro Tools 75 60種類 オールジャンル

おすすめのDAWソフト 5選

Cubase

特徴
・オーディオエフェクトプラグイン数→81(Pro)/59(Artist)
・マルチ音源のHALion Sonic SEやドラム音源 のGroove Agent SEなど高性能なソフトウェア音源が豊富
・コードによる作曲や管理をよりクリエイティブにするコードトラック機能などがある
・EDMからポップスまでジャンルに囚われないスタイルの楽曲制作や編曲も拘っていきたい人に向いているDAW

Cubaseは国内で圧倒的な支持を得ているDAWソフトです。

ドイツのSteinberg社が開発した確かな機能の充実性を持った商品です。

Perfumeのプロデュースで知られている中田ヤスタカ氏など、日本の名プロデューサーも愛用していることで知られており、とにかく信頼が熱いです。

これからDAWソフトの購入を検討している方にCubaseをお薦めしたい理由は情報の多さです。とにかくネットで検索するとCubaseの使い方やHow Toが沢山ヒットします。

さらに、ユーザーも多いので直接分からないことを聞くこともできるのが良いですね。

そして、オールジャンルに対応しているのが素晴らしい点です。

RockであれEDMであれ機能をしっかりと把握すれば作ることが出来てしまいます。

もっと言うと「とりあえずDAWってものに慣れたい!」とか「作りたい曲のジャンルは具体的に決まってないけどDTMをすぐに始めたい!」って感じの人にはピッタリだと思います。

特徴的な機能としてはアレンジャートラックというアレンジをやりやすくしてくれる便利なシステムも搭載されています。

作曲家や編曲家を助ける機能が充実しているので、気になった方はチェックしてみてください。

Logic Pro X

特徴
・アンプシュミレーター含めた80種類以上のプラグイン数
・様々なパターンのリズムを刻めるDrummerトラックを筆頭に40種類以上のソフトウェア音源
・既存曲をドラックアンドドロップして簡単にサンプリングが出来るSamplerトラックなど打ち込みに便利な機能も豊富
・サンプリング機能もしっかりしているのでHipHopやハウスのビートメイカーを目指す方などにフィットしているDAW

Appleが世に送り出している高スペックDAWがLogicです。

メリットとしてはMacを使用していればApple Storeで簡単に購入することが出来る点です。そして価格も24000円とDAWの相場から考えると非常にリーズナブルです。

そして、グレードで段階分けされていないのでこのLogic Pro Xさえ買えば完結する点も初心者には分かりやすいと思います。

なのでMac Osユーザーの方にはオススメしたいソフトです。

他にも、HipHopやReggae、Houseなどのジャンルでビートを作りたい人にも薦めたい商品です。

Live loops機能や既存曲をドラッグ&ドロップするだけでサンプリングの準備をしてくれるSamplerトラックなどループを作成する上で重宝する機能が充実しています。

そして、Apple Loopsと呼ばれるループ素材も豊富でこの機能だけでトラックを作ることが可能なぐらい使い勝手が良いです。

Logicの中だけで全ての楽曲制作が完了してしまうと言っていい機能性が素晴らしいです。

https://www.apple.com/jp/logic-pro/

Ableton Live

特徴
・プラグイン数はスタンダード版で37、フラッグシップ版で60
・ソフトウェア音源ではオーケストラライブラリも多数搭載されていてオリジナリティがある
・フレーズをパズルのように組み合わせることができるセッションビュー機能を含めて打ち込みする上での機能は充実している
・クラブ系ミュージックでDTMをやっていきたい方やライブでのDAWの使用も視野に入れてる方に向き

国内ではそこまで知れ渡ってないDAW「Ableton Live」

しかし、世界的に見るとトップシェアを誇っているソフトです。

EDMのプロデューサーなどから人気が高く、見た目はLogicやCubaseに比べると地味ではありますが本格的な機能は完全にプロ仕様です。

一番大きな特徴としてはバックDJやマニュピュレーターのような立ち位置でライブを行う方にはもってこいのDAWであると言う点です。

Liveと名前が付くぐらいなのでライブ時での使用に適したソフトです。

「Ableton Push2」などの専用サンプラーなどと連動すれば円滑にDJプレイが出来ること間違いなし。

他にはエフェクトの種類や方向性も独特で「Grain Delay」と言う入力信号を細かい粒(グレイン)に切り分けて、ディレイをかけていくエフェクトが搭載されていたりと全体的にバラエティなソフトだと思います。

他のDAWにはない機能やプラグイン等が多い印象があるので触っているだけで面白いのがAbleton Liveだと言えます。

Studio One

特徴
・オーディオNative Effect数はPrimeで41、Artistで30
・Presenceなどの多機能なシンセ音源が特徴的
・ドラムとメロディのパターンによるパターンベースのアレンジ機能
・無料版でも高度な機能とスペックなのでコストを抑えつつも他のDAWにも負けないサウンドの作品を作りたい方向け

続いてはStudio Oneをご紹介していきます。

まず最初に声を大にして言いたいのが「Studio Oneの無料版が優秀過ぎる」ということです。

Studio OneにはPrimeと言う使用制限のない無料版が存在するのですが、無料とは思えない程のソフトウェア音源、サンプラー音源が搭載されています。

これらの音源を駆使すればDAWの中だけで他の有料ソフトと大差ないクオリティの楽曲を作り上げることが出来ます。

無料版でこの使いやすさならこれで十分と言う理由で敢えてStudio Oneを使っているクリエイターもいるぐらいです。

また、エンジニアの間で音質が良いと評判です。

あとは機能性としてはCubaseを始めたい方にとっての入門編的な立ち位置でもあるので気軽に手を出して、DAW自体に慣れてからCubaseに移行することも可能です。

HPから無料でダウンロード出来るので試すことも簡単です。

さらに有料版のArtistであっても1万円台なので安さが売りなのも初心者には優しいです。

取り敢えずDAWを始めたいという方には特にオススメできます。

経験をある程度積んでから本格的な購入に踏み切りたい人にはStudio Oneは強い味方と言えるでしょう。

Pro Tools

Pro Tools

特徴
・ユーティリティプラグイン含めた75種類の個別プラグインを搭載
・アナログシンセ想定のMIDI含めた60種類のバーチャルインストゥルメント
・キーボードフォーカスモードで打ち込みやレコーディング作業を効率化させるなど多彩な機能も豊富

Pro ToolsはAvid社の子会社であるDigidesignの主力製品でレコーディング・ミックスにおける世界基準のDAWです。

日本にあるほとんどのレコーディングスタジオに常設されているといっていいエンジニアが必ず触るDAWです。

なので逆に俗に言われるDTMerたちにはあまり馴染みのないソフトかもしれません。

と言うのも作曲や打ち込みに関しては他のDAWの方が親切な印象があります。

あくまで個人的な意見ですがインストゥルメンタル関連の機能はCubase等の他社のDAWの方が充実しているイメージがあります。

ですが、レコーディングやミックスを本格的に勉強していきたい場合は絶対にPro Toolsを選ぶべきだと思います。

使いやすさや搭載されている機能がレコーディングに特化しているので録音においてスムーズかつ直感的に操作できる長所を感じることが出来ます。

さらに業界水準なのでエンジニアとのデータの共有等も面倒臭さがなくなります。

もっと言及すると、エンジニア志望ではなくてもプロミュージシャンやスタジオミュージシャンを目指している方や音楽業界で活躍していきたい方も購入を検討するべきDAWだと思います。

「Smart Tools」という編集ツールがカーソル位置によって自動的に切り替わる機能が搭載されていたり、レコーディングにおけるプラグインもDAWの世界の中ではダントツといって良い程の豊富さです。

なので、作曲以外にRECやMIX、マスタリング等のエンジニアが担当するような作業にも視野を入れたい方には間違いなくフィットすると思います。

DAWソフトの購入を検討されている方々へ

DAWというワードを聞くだけで「難しそうだなぁ、自分にできるかなぁ」と不安になってしまう方もいると思います。

ですが、意外と調べてみると初心者の方にも優しい機能が搭載されていたり、無料版が充実していたりと色々な発見があると思います。

先程も記述しましたが、決してDAWソフトは安い買い物ではないです。

なので購入には慎重になって欲しいですし、将来的にどのような音楽活動をしていきたいのかビジョンを作っていくことも大事です。

その上で、勇気を振り絞ってDTMの一歩を踏み出すと同時にDAWを手にして気軽に作曲やトラックメイクに挑戦していって欲しいと思います。

読者の皆さんが素敵な楽曲を生み出してくれることを楽しみにしています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。