5thシングル「風に吹かれても」のカップリング曲として収録された「避雷針」。 「風に吹かれても」が「流されてみるのも悪くない」という楽観的な感情を歌ったものなら、「避雷針」は特定の相手に対する神経質なまでの不器用な愛情を歌った曲になっていて、ある意味表と裏のような関係になっていると言える。 作詞した秋元康は「避雷針」の歌詞についてこんな風に語っている。 たとえば、普通の女の子がこれだけ有名になると […]
櫻坂46の1stシングル「Nobody’s fault」に収録された全7曲のうち一番好きな曲が「最終の地下鉄に乗って」だった。 色んなメンバーが改名前のインタビューで「新しいジャンルの楽曲にも挑戦していきたい」と言っていたが、このシングルのカップリング曲はそんな気持ちに応えるような楽曲が多く、特に新しさを感じたのがこの曲だった。 「Nobody’s fault」が再挑戦や決 […]
アイルランド出身のアーティスト、EDENが2020年に発売した「no future」は痛々しいほど繊細なアルバムだ。「同じサウンドは二度作らない」と語るEDENの新作はFrank Oceanを彷彿とさせるようなアンビエントR&Bのような楽曲から、エレクトロニカとポップを心地良くミックスさせた楽曲が楽しめる。 歌詞は主に「喪失」をテーマにしたものが多い。映画「君の名は」のサンプリングを使用し […]
2020年12月9日に発売された櫻坂46 デビューシングル『Nobody’s fault』。 今回のシングルではセンターが二期生の森田ひかる、藤吉夏鈴、山﨑天の3人に分かれるという新体制をとっているため、センターごとのカラーも出やすく色んなタイプの楽曲が楽しめるという構成になっている。 今回はメッセージ性の強かった欅坂の楽曲からどんな風に進化し、どんなタイプの楽曲が収録されていてそこに […]
2020年8月21日にDebut EP「Partition」でメジャーデビューを果たした沖縄出身のラッパーAwichのインディーズで最後に発売したアルバム「孔雀」。 「毒のある虫や蛇を好んで食べる」という孔雀を自分自身と重ね、女性の強さと彼女自身の物語を提示した本作は今の時代に鳴るべくして鳴った音のように思う。アンダーグラウンドな音楽世界観は一見攻撃的で凶暴に見えながらも、どこか危うく儚い。 「美 […]
クラウトロックとは60年代末から70年代にかけて西ドイツで登場した実験的音楽のことで、後のポストロックにも大きく影響を与えたと言われています。 元々は英国からザワークラウトというドイツの漬物が不味いことからつけられた侮辱的な名称でしたが、今では蔑称の意味はほとんどなく、ジャーマンプログレと同義として使われることが多いです。 今回はそんなジャーマンプログレの名盤を21枚紹介します。知らないバンドがあ […]
シューゲイザーとは、爆音のフィードバックノイズと囁くような甘いボーカルが特徴的な音楽のジャンルです。 語源は「Shoe=靴+Gazer=見る人」という意味で、下にあるエフェクターや歌詞カードを見ながら俯いてギターを掻き鳴らす姿から付けられたと言われています。 現在はサウンドの特徴として知られているジャンルの一つでThe Jesus and Mary Chainの「Psychocandy」を草分け的 […]
椎名林檎「無罪モラトリアム」 1999年2月24日に東芝EMIより発売された椎名林檎のデビュー作「無罪モラトリアム」。おそらく椎名林檎のキャリアの中でも1,2位を争うほど人気が高く、椎名林檎をよく知らない人でもこのジャケットは見たことがある人は多いのではないだろうか。 このアルバムに収録されている楽曲のほとんどは、椎名林檎がデビューする前に作曲されている。アルバムタイトルについて彼女は、「人間とし […]
The Jesus and Mary Chain ・イギリスのロックバンド。スコットランドで結成。 ・通称:ジザメリ、JAMC、メリーチェーン ・結成年:1984年 ・レーベル:クリエイション、ブランコ・Y・ネグロ ・ジャンル:オルタナティブ、ノイズポップ、シューゲイザー ・中心メンバー:ジム・リード(弟)、ウィリアム・リード(兄) ・影響を受けたサウンド:ポストパンク、ガールポップ、ノイズパンク […]
THEATRE BROOK「TALISMAN」 ファンキーなグルーヴで貫かれたR&Rに、ヒップホップやワールドミュージック、エレクトロニクスなど雑多な要素を取り込みながらも、壮大なスケール感でロマンティックに包み込む音楽性。THEATRE BROOKは結成から30年を超える日本のロックバンドだ。 フロントマンである佐藤タイジの圧倒的なカリスマ性を、バックを固める名うてのミュージシャンたちに […]