【必聴】一度は聴いて欲しい60年代ロックの名盤20選

The Beatlesの全盛期でもあり、本格的にロックがメインストリームの音楽になった60年代。

50年代にロックンロールが生まれ、エルヴィス・プレスリーが圧倒的な人気を誇り、それからどんどんロックが進化していった時代でもあります。

今回は60年代の一度は聴いて欲しい名盤を必聴盤と隠れた名盤含め20選紹介していきます!



The Beatles「Revolver」(1966)

まずはビートルズのアルバムの中でも最高傑作と呼ばれることが一番多いこのアルバム。

初期・中期・後期と分けられることが多いビートルズの中期の名作で、サイケデリックな要素も取り入れ始め、音楽的な表現の幅が広がった頃の革新的な1枚です。

今聴いても斬新な手法が使われていながらも、最終的にはポップで中毒性の高い楽曲に仕上がっていて是非聴いて欲しい作品と言えます。

おすすめトラック:「She Said She Said」「Good Day Sunshine」「Tomorrow Never Knows」

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The Beatles
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The Rolling Stones「Let It Bleed」(1969)

全英1位、全米3位を記録したストーンズの名盤「Let It Bleed」

レコーディング中に、ギタリスト、ブライアン・ジョーンズの脱退と変死という大事件が起こった中で制作された歴史的な傑作です。

冒頭を飾る名曲「Gimme Shelter」は不穏なイントロと Lisa Fischerのコーラス、そして訴えかけるような歌詞に心を掴まされます。

War, children, it’s just a shot away
It’s just a shot away

子供達よ
ほんの銃の一発で戦争は起きるんだ

I tell you love, sister, it’s just a kiss away
It’s just a kiss away

愛はどこにあるか
君に教えてやるよ
一度キスしたらわかるよ
その先にあるから

おすすめトラック:「Gimme Shelter」「You Can’t Always Get What You Want」

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The Beach Boys「Pet Sounds」(1966)

ブライアン・ウィルソンが作り出した美しいメロディーが一級品の芸術へと昇華された言わずと知れた名盤。

このアルバムのメディアからの評価はとにかく高く、音楽史としての意義としてはロックがアートとしての表現を実現させたことだと言われています。

65年発売のビートルズの「ラバーソウル」に影響を受けていて、それまでの西海岸を思い起こさせるような爽やかさは影を潜めています。

それでも、美しいコーラスワークが作り出す芸術的で煌びやかな世界観は発売から50年以上経った今でも未だに新しく感じます。

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Capitol
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The Velvet Underground「The Velvet Underground」(1969)

実働は4年という短い間ながらも前衛的な音楽で今でも歴史に名を残してるバンド、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの3枚目。

ヴェルヴェッツと言えば、バナナが描かれたあのジャケットが有名だと思うのですが、聴きやすいのはこのアルバムだと思います。

ルー・リードの哲学的な歌詞とフォーキーながらも実験的なサウンドが炸裂していて、中でも初めて聴いた時に驚いたのは「The Murder Mystery」の歪んだカッコ良さです。

既婚者との恋愛を歌った「Pale Blue Eyes」もしっとりとした名曲で、聴き応えのある1枚です。

おすすめトラック:「Pale Blue Eyes」「The Murder Mystery」「Jesus」

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Polydor
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The Kinks「The Kinks」(1964)

14曲中8曲がオリジナルで残りがカバーという構成のキンクスの1stアルバム。

2ndシングル「You Still Want Me」までは陽気で上品な楽曲を中心に制作していましたが、チャートインせず、3rdシングルでもあり爆発的ヒットを記録した「You Really Got Me」のようなガレージ・ロック色の強い楽曲を作ります。

ちなみにこの曲のギターはジミー・ペイジが編み出して弾いたものだったという伝説的なものがありましたが、デイヴ・ディヴィス自身がザ・キンクスの英公式Facebookで否定しています。

おすすめトラック:「You Still Want Me」「You Really Got Me」

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Sanctuary
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The Who「My Generation」(1965)

The Whoの1965年発売の記念すべき1stアルバム「My Generation」

ビートルズ、キンクス、ストーンズと並んで英国の4大ロックバンドと呼ばれています。

中期は「Tommy」のようなロックオペラ的な作品や「Who’s Next」のような革新的な作品を作っていますが、今作「My Generation」は荒削りなサウンドが特徴的です。

おすすめトラック:「My Generation」

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Geffen
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The Doors「The Doors(ハートに火をつけて)」(1967)

反抗的なカリスマ、ジムモリソンを中心にロサンゼルスで活動していたバンド、The Doors。

1stアルバムの今作は最高傑作と名高い名盤です。

ジム・モリソンの狂気と詩人としての感性が爆発した作品で、サイケ調で耽美なオルガンが彼の狂気をより引き立てているように感じます。

おすすめトラック:「Break on Through (To the Other Side)」「Light My Fire」

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Bob Dylan「Highway 61 Revisited(追憶のハイウェイ61)」(1965)

ボブ・ディランが1965年にリリースした2ndアルバム「Highway 61 Revisited(追憶のハイウェイ61)」

2016年にはミュージシャンとしては初の快挙となるノーベル文学賞を受賞し、2018年にはフジロックに来日したことも記憶に新しい方も多いかもしれません。

「新たな詩的表現を創造した」という理由でノーベル文学賞を受賞したように、ボブ・ディランの歌詞は戦争や人間の不条理の深層部分に切り込んだものが多くなっています。

元々アコースティックギターとボーカルを中心とした楽曲がほとんどでしたが、本人が興味を持っていたのはあくまでロックであり、このアルバムの前作からエレキギターを前面に出したサウンドにシフトしていきます。

言わずと知れた名曲「Like A Rolling Stone」はアル・クーパーも参加していて、彼のオルガンもまた良い味を出しています。

おすすめトラック:「Like A Rolling Stone」

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The Zombies「Odessey and Oracle」(1968)

コーラスワークの美しさが楽しめる極上のポップソングが集まった名盤「Odessey and Oracle」

個人的にビートルズ、ビーチボーイズと聴いたら次に聴いて欲しい正統派のバンドです。

あまり売れなかったため活動期間も短く、このアルバム完成と同時にバンドは解散してしまいます。

しかし、アメリカ業界内外で大きな力を持っていて、当時CBSのプロデューサーだったアル・クーパーが日本でも有名な「Time Of The Season」を気に入り、シングルカットしたところ翌年に大ヒットしたという経緯があります。

この曲はちなみに映画「レナードの朝」でも印象的な場面で使われています。

「Time Of The Season」はもちろん、冒頭の「Care of Cell 44」 「A Rose For Emily」の2曲は特にメロディーの良さが抜群です。

おすすめトラック:「Time Of The Season」「Care of Cell 44」 「A Rose For Emily」

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Frank Zappa, The Mothers of Invention「Freak Out!」(1966)

1966年に発売された天才、フランク・ザッパの記念すべきデビュー作。

66年にリリースされたアルバムには既出の「Revolver」や「Pet Sounds」があり、ロックの過渡期だった当時、このアルバムは前衛的すぎて一般的なリスナーには受けませんでした。

ロックンロールだけではなく実験音楽的な要素やR&B、フリージャズなどの手法も取り入れられています。

フランク・ザッパは完璧主義者だったと言われていて、それ故に今聴いても芸術性の高く完全な音楽に仕上がっていると感じます。

とは言え、そんな前衛性の中にもポップさがあり、全体を通すと中毒性が高く聞きやすささえ感じる1枚です。

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Pink Floyd「The Piper at the Gates of Dawn(夜明けの口笛吹き)」(1967)

1967年に発表されたPink Floydの記念すべきデビューアルバム。

初期の中心メンバーにしてカリスマだったシド・バレット中心体制の1枚です。

Pink Floydはプログレのイメージが強いかもしれませんが、シドが中心体制のこのアルバムはアシッドフォークやサイケの要素が強い作品になっています。

2作目「A Saucerful of Secrets」からはギルモアが参加し、ロジャー・ウォーターズの曲も増えたことからシドがPink Floyd名義で主導して制作した最初で最後のアルバムです。

サウンドからナチュラルに溢れ出る狂気はシドの精神崩壊に起因するものなのかもしれませんが、極彩色のサイケデリックロック唯一無二のかっこよさがあります。

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King Crimson「In The Court Of The Crimson King(クリムゾンキングの宮殿)」(1969)

イエス、ピンク・フロイドと並んでプログレの3大バンドであるキング・クリムゾンの代表作。

当時アルバムチャートのトップを走っていたビートルズの「アビー・ロード」を抜いたという伝説もある1枚です。

作詞専用メンバーだったピート・シンフィールドの紡ぐ叙情的な詞と、ジャズ、クラシックなどの要素を取り入れた楽曲は今聴いても新しさがあります。

代表曲「21st Century Schizoid Man including Mirrors」(21世紀のスキッツォイドマン)のようなヘヴィーで圧倒されるような楽曲から2曲目「I Talk To The Wind(風に語りて)」のような静かな歌物の楽曲まで収録されていて、音楽性の豊かさを楽しむことができます。

おすすめトラック:「21st Century Schizoid Man including Mirrors」「I Talk To The Wind」

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Jefferson Airplane「Surrealistic Pillow」(1967)

アメリカのロックバンド、Jefferson Airplaneの代表作。

代表曲「Somebody to Love」と「White Rabbit」が収録されていて、サイケデリック・ロックの名盤としても名高い1枚です。

不思議な国のアリスとドラッグの世界観を絡めた楽曲「White Rabbit」にあるような、幻覚を見ているかのようなサウンドはもちろん、フォーキーなサウンドが楽しめるのもこのアルバムの魅力だと思います。

おすすめトラック:「Somebody to Love」「White Rabbit」

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Donovan「Hurdy Gurdy Man」(1968)

英国のボブ・ディランと称されたDonovanの名盤「Hurdy Gurdy Man」

アルバムと同タイトルの楽曲「Hurdy Gurdy Man」は陰鬱な空気を漂わせたアシッドフォークの名曲です。

この曲のギター、ベース、ドラムには後にレッド・ツェッペリンとなるジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムの3人が参加しているという裏話もあります。

ダークな童話の世界を旅してるかのような気持ちになるこの曲だけでもまずは是非聴いて欲しいなと思っています。

おすすめトラック:「Hurdy Gurdy Man」

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Procol Harum「A Whiter Shade of Pale(青い影)」(1967)

1967年に発表されたイギリスのバンド、プロコル・ハルムの1stアルバム。

デビュー曲でアルバム名と同タイトルの「A Whiter Shade of Pale(青い影)」は世界的な大ヒットを記録しました。

抽象度が高く難解な歌詞もこの曲の魅力の一つで、哀愁溢れたオルガンをバックに女性が男性の元を去っていく内容が歌われています。

ちなみにこの曲はジョン・レノンが「人生でベスト3に入る曲」だと大絶賛していたことでも知られています。

青い影だけの一発屋のように捉えられがちなプロコル・ハルムですが、2ndと比較するとシンプルな味付けで素材の良さを活かした楽曲が多く、是非アルバムを通して聴いてみて欲しいです。

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The 13th Floor Elevators「Psychedelic Sounds Of The 13th Floor Elevators」(1966)

カウンターカルチャーとしての成功を収めたにも関わらず、ドラッグの使用問題などに巻き込まれ、活動期間は4年という短さだったバンド、The 13th Floor Elevators。

このアルバムのタイトル通り、ジャンルとしてはガレージに近いサイケで、洗練されていないアンダーグラウンドな狂気が充満しているのが感じられます。

ちなみにバンド名の由来も13番目のアルファベットがマリファナのMだったことから取られているそうです。

M2「Roller Coaster」はSpacemen3、M6「Fire Engine」はTelevisionがカバーしたことでも知られています。

おすすめトラック:「You’re Gonna Miss Me」「Splash 1」

Silver Apples「Silver Apples」(1968)

アンダーグラウンドシーンの中で活躍したニューヨークで結成され2人組の音楽グループ、Silver Apples。

自身が作った巨大な電子音楽器を演奏するキーボード兼ボーカルとドラマーという2人体制で、制作した楽器は彼の名を取ってシメオンと名づけられています。

このアルバムは商業的には成功しませんでしたが、冷徹で実験的なサウンドは後のクラウト・ロックにも強く影響を与えていると思います。

おすすめトラック:「Oscillations」「Lovefingers」

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The Jimi Hendrix Experience「Are You Experienced」(1967)

27歳という若さでこの世を去ってしまった天才ギタリスト、ジミヘンの記念すべきデビューアルバム。

ジェフ・ベックとエリック・クラプトンはジミヘンのギターを聴いて廃業を考えた、というエピソードも有名です。

1stアルバムはブルースやファンク、ハードロックなどの要素も取り入れながらロック界に革命を起こしたとにかくかっこいい、名曲揃いの名盤です。

ボーナストラックにはデビューシングル「Hey Joe」と2ndシングル「Purple Haze」も収録されています。

おすすめトラック:「Hey Joe」「Purple Haze」

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The Byrds「Turn! Turn! Turn!」(1965)

アメリカのロックバンド。ザ・バーズの2ndアルバム「Turn! Turn! Turn!」

UKロックのような優しいメロディーとコーラスワークの美しさが光るフォーク・ロックの教科書的な名盤。

デビュー当時からボブ・ディランに絶賛され、メンバーもファンだったためにこのアルバムにもカバー曲が収録されています。

12弦ギターのキラキラした音も綺麗に響いていて、フォークロックが好きな人は是非聴いて欲しい1枚です。

おすすめトラック:「Turn! Turn! Turn!」

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Love「Forever Changes」(1967)

アメリカのバンド、Loveが1967年に発売した3枚目のアルバム。

リリース当時はチャート第154位とあまりヒットしませんでしたが、ローリングストーン誌が2003年に選出した「オール・タイム・ベスト・アルバム500」の第40位にランクインする程、近年再評価が進んでいるアルバムです。

この作品は代表曲「Alone Again Or」に見られるように、サイケデリックらしいサウンドはこのアルバムでは影を潜め、繊細なアコースティックギターが優しく響くような楽曲から、ブルース・R&Bに影響を受けたどこか緊迫感のある楽曲が楽しめます。

おすすめトラック:「Alone Again Or」

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