音楽配信代行サービス「narasu」とは?審査・評判・口コミを調査して解説


自分が作った楽曲をApple MusicやSpotifyで配信できる配信代行サービス「narasu」。

事務所やレーベルと契約していない個人が直接音楽ストリーミングサービスと契約することはできないため、自作曲をサブスク配信する場合、こうしたサービスを利用する必要があります。

筆者自身もバンドをやっていて、作曲をしていたこともあったので音楽配信代行サービスを調べていた時期があったのですが、「narasu」が一番幅広い人におすすめできるサービスだと感じました。

サブスクで音楽を聴く人が多い今、サブスクに自分の曲が配信されるというのは自分の曲をより多くの人に聴いてもらうチャンスです。

今回この記事では以下のことを解説していきます!

・narasuの審査について
・配信可能なストリーミングサービスについて
・narasuの料金について
・収益率について
・他の音楽配信代行サービスと比較した時のメリット・デメリット

narasuとは?

音楽配信代行サービス「narasu」は月額660円〜という低価格で楽曲をサブスク配信することができるサービスです。

音楽配信代行サービスは海外発祥のサービスも多く、日本語対応していない場合が多いのですが、narasuは国内初の音楽配信代行サービスのためその点も使いやすくなっています。

narasuの主な特徴を表にまとめました。

審査 あり
配信先 Spotify、Apple Music、AWA、Youtube Music、iTunes Store、Amazon Music Unlimited、LINE MUSIC、楽天 MUSIC、KKBOX、レコチョク
月額料金 サブスク型:660円(税込)
都度課金型:シングル¥2,860、アルバム¥5,500
収益還元率 90%
日本語対応

料金体系もサブスク型か都度課金型か自分に合った方を選ぶことができ、無駄なコストを抑えることができるというのも魅力の一つです。

また、配信先も主要なストリーミングサービスを網羅しているため、殆ど困ることはないと思います。

narasuの審査は?厳しいって本当?

narasuには審査があります。

審査期間は20日〜1ヶ月程度のため、少し時間がかかると言えます。

審査基準は公式では発表されておらず、明確な基準は分かりません。

ただ、ネットの評判ではTuneCore Japanよりもnarasuの方が審査は緩いと言われています。

また、審査基準は分からないとはいえ、楽曲をアップロードする際のファイルのフォーマットやジャケット画像に関する規定があるので、以下の点は最低限守るようにしましょう。

▼ジャケット画像について

1.ジャケット画像は以下の形式で作成してください。
・JPG または PNG イメージファイル
・3000 x 3000 ピクセル以上の正方形 (6000×6000まで)
・RGB カラーモード (白黒含む)  注:CMYK は使用できません。
・20M以内

2.以下のような画像を使用することはできません。
・著作権を侵害するような画像
・品質上の問題(ピントがあっていない、空白が多い、途中でカットされている)
・値引きに関連している単語や表現の記載(「DVD 付き」、「歌詞付き」、「抽選」、「懸賞」、「セール価格」、「特価」、「奉仕価格」、「キャンペーン」)
・誤解を招く情報の記載があるもの。(楽曲に無関係なアーティスト・ボーカル・演奏者などの記載)
・各配信ストア名称・ロゴ等の情報、購入リンク及びURLの記載(「iTunes Store」、「○○にて先行配信中」)
・物理的商品に該当する単語や表現の記載(「CD」「Disc」「DVD」)
・デジタル商品に対応する単語や表現の記載(「Digital Exclusive」「Digital Version」)
・ポルノ写真及び、卑猥な画像
・ドイツ刑法典で規制されている全ての、ナチスの紋章(ハーケンクロイツ・卐・逆駒十字)や、ナチスに関連する単語や表現

▼楽曲フォーマットについて

・サンプルサイズ:16ビットまたは24ビット
・サンプルレート:
16ビットの場合 44.1kHz
24ビットの場合 最低44.1kHz以上(44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHz)
・ビットレート:1411bps
・チャンネル:ステレオ
・ファイル形式:WAV
・楽曲の長さ:10分以内

他にも、VOCALOID™(その他音声合成ソフトを含む)を利用する場合の規定に関しても別途言及されています。

ジャケット画像について
ジャケット画像にキャラクターを使用する場合、画像はご自身が権利を有する二次創作物に限ります。
以下に該当する画像はご使用頂けません。
・VOCALOID™(その他音声合成ソフトを含む)の発売元やその他第三者が権利を有する画像、本サービス内のキャラクター画像
・キャラクターのイメージを損なうようなもの
・利用規約で禁ずるもの
・その他当社又はVOCALOID™(その他音声合成ソフトを含む)の発売元が不適切と判断するもの

審査について
ご登録いただいた楽曲、画像等のコンテンツは当社にて審査を行います。
また、必要に応じて、VOCALOID™(その他音声合成ソフトを含む)の発売元において審査を行うこともあります。
キャラクターのイメージを損なう恐れがある場合など、当社およびVOCALOID™(その他音声合成ソフトを含む)製品の発売元の判断により配信をお断りする場合があります。
また、配信開始後においても配信を中止させていただく場合があります。あらかじめご了承下さい。

参考:narasu公式HP

また、配信審査依頼後にリリース情報の変更はできず、配信停止した後に再度申請する必要があるので、この点にも注意が必要です。

narasuで配信可能なストリーミングサービス一覧

上の章でも少し触れましたが、narasuで配信可能な主なストリーミングサービスは以下です。

・Spotify
・Apple Music
・AWA
・Youtube Music
・iTunes Store
・Amazon Music Unlimited
・Amazonデジタルミュージックストア
・Prime Music
・LINE MUSIC
・楽天 MUSIC
・KKBOX
・うたパス
・SoundCloud
・Shazam
・レコチョク
・TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク
・dヒッツ
・TikTok

他にも海外を本拠地としたサービスへの配信もでき、基本的に「配信したい配信先がない」ということで困ることはまずないかと思います。配信先の充実度はかなり高いです。

また、下記のサービスだとハイレゾ配信にも対応しています。

ハイレゾ対応サービス
【ストリーミング】
Appple Music  ※サンプリングレートが 96 kHz 以上(96kHz/176.4kHz/192kHz)の登録音源に対応。
Amazon Music Unlimited

【ダウンロード】
レコチョク
dミュージック powered by レコチョク
Music Store powered by レコチョク

 

narasuの料金

narasuの料金プランは2つあります。

・サブスク型:660円(税込)
・都度課金型:シングル¥2,860、アルバム¥5,500

それぞれ解説していきます!

サブスク型(毎月かかる費用が一定)

サブスク型の料金プランは、名前の通りこちらは1ヶ月単位や1年毎にかかる料金が決まっていて、契約期間は一定の料金がかかる料金体系です。

narasuの場合は月額660円です。

楽曲を配信してもしなくても料金がかかるため、何作品も配信したいという方や継続的に楽曲の配信を考えている人に特におすすめできるプランと言えます。

都度課金型(リリース毎に費用が発生)

都度課金型の料金プランは、シングルやアルバムをリリースする度に費用が発生する料金プランです。

narasuの場合はシングルが2,860円、アルバムが5,500円です。

そのため、とりあえず一回だけ配信してみたいという方や配信頻度が決まってない方におすすめできる料金体系です。

ただ、2作品以上の配信を考えているのであれば、コスパで考えると基本的にはサブスク型の方が良いと思います。アルバム2枚配信しようと思うとそれだけで10,000円以上かかってしまいます。

narasuの収益率について

narasuの収益率は1曲あたり90%です。なので、例えば1再生1円の場合は1再生あたり0.9円を収益として受け取ることができます。

実際のストリーミングごとの再生回数による収益率は以下のようになっています。

Apple Music 約0.8円
Spotify 約0.27円〜

参考:https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-54551342

レーベルと契約しているアーティストであれば、この収益から更にレーベル、作曲家、アーティストに分けられるため、更に減少してしまいますが、個人でnarasuを活用する場合はここから90%を受け取ることができます。

例えばnarasuを使ってApple Musicに配信した楽曲が5,000回再生された場合、収益は約4,000円で、個人として受け取れる金額はその9割の3,600円と想定することができます。

narasuと他の音楽配信代行サービスを比較

ここでは「narasu」と迷う方も多い「TuneCore Japan」を比較していきます。

ちなみに配信先に関しては殆ど差がなく、「Apple Music」「Spotify」「LINE MUSIC」「Amazon Music Unlimited」などの主要なサービスであればどのサービスでも配信できるので安心してください。

narasu TuneCore Japan
料金
プラン
サブスク型
都度課金型
都度課金型
月額
料金
サブスク型:660円(税込)

都度課金型

シングル¥2,860
アルバム¥5,500
1年間
シングル1,551円
アルバム5,225円2年間シングル2,915円
アルバム9,416円3年間シングル4,169円
アルバム13,607円
収益
還元率
90% 100%
日本語
対応

narasuとTuneCore Japanの違いはまずサブスク型の料金体系があるかどうかです。

TuneCore Japanにはサブスク型の料金プランはないので、サブスク型を利用したい方はnarasuがおすすめです。

また、TuneCore Japanの場合は配信期間によって料金が変わってくることも大きな特徴です。年額を払い続けなければいけないので、長期で再生回数が見込めない場合だと配信費用を取り返すことが難しくなってきます。

ただ、TuneCore Japanには収益還元率100%という魅力もあります。

まとめ

今回は音楽配信代行サービス「narasu」について解説しました。

音楽配信代行サービスはたくさんあるので、自分に合ったサービスをもっと探したいという方はこちらの記事も併せて参考にしてみてください。16の音楽配信代行サービスをそれぞれ解説しています。

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narasuの公式HPはこちらから確認できます。

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