音楽ブログは本当に稼げないのか。3年運営した実績を基に解説!
音楽が好きな人の中には、趣味の音楽ブログで稼ぐことができたらと思う方も多いかもしれません。
筆者自身は元レコード屋で働いていたこともあり、3年半音楽ブログを運営しました。
「音楽ブログは稼げない」と言われがちですが、実際のところどうなのか解説していきます!
音楽ブログの種類
音楽ブログと一口に言っても種類は下記のように様々です。
運営してみた結論としては、音楽ブログの中でも収益化しやすいジャンルとしづらいジャンルがあり、組み合わせることで稼ぐことはまだまだ可能です。
・楽曲・アルバムレビュー
→収益化方法:Google Adsense, Amazon Prime Musicなど
・楽器関連アイテムレビュー
→収益化方法:楽器のアフィリエイト
・教室系
→ASP経由での音楽教室の紹介
・ボイトレ系
→ASP経由でのボイトレ教室の紹介
・DTM系
→ASP経由での商品販売によるアフィリエイト
そして、それぞれ以下のような特徴があります。
・楽曲・アルバムレビュー
→競合が少なくPVは稼ぎやすいが、アフィリエイトに繋げるのが難しい
・楽器紹介
→キーワードが多いのでPVは割と稼げるが、競合は多い
・教室系
→収益性は高いが、音楽教室を運営してるサイトに勝つのが大変
・ボイトレ系
→ASP経由での案件も好条件なため、競合は多め
・DTM系
→音楽ブログの中でも特に高単価な分、競合がかなり多い
当然ながらアフィリエイト案件の成果報酬が高い教室の紹介やDTMなどのブログは競合が多く、逆にマネタイズ性の低いレビュー系のブログに関してはそこまで競合がいないという状況になっています。
なので、音楽ブログをやっていくのであれば、PVが稼げるキーワードとアフィリエイトが狙える競合が多いキーワードのどちらも扱うのがおすすめです!
ここからは筆者が実際に運営してたアルバムレビュー系のブログについての詳細を解説していきます。
楽曲・アルバムレビュー系のブログについて
筆者が中心にやっていたのはこの楽曲やアルバムレビューを掲載する音楽ブログです。
こういったブログをやってみて感じた特徴は3つです。
・PVはある程度稼げるが、広告単価は低い
・アフィリエイト案件との相性が悪い
・競合は少ないので別ジャンルと組み合わせるのが良い
PVはある程度稼げるが広告単価は低い
Google Adsenseではその記事に広告を設置した場合、広告主がその枠をオークション形式で購入し、1クリックあたりの単価を決定します。
ですが、音楽レビューを見たい層は何かに対する購買意欲が高い層が集まるわけではなく、基本的にレビューを見たら満足して帰ってしまう人がほとんどです。
そのため、いくらPVが稼げても広告のクリック単価が低く、筆者が運営していたサイトでも、1クリックあたり5円〜10円程度と、平均と言われている20円〜30円よりもかなり低く設定されてしまう傾向がありました。
また、見る層もものによっては学生などのお金をそこまで持っていない層も多いため、広告を掲載して何かのサービスを買ってくれたり、申し込みをしてくれる可能性が低いです。
そのため、基本的にはGoogle Adsenseによる収益を本格的に上げたいと思ったら少なくとも月間10万PV程度は必要だと思います。
アフィリエイトとの相性が悪い
音楽レビュー系のブログはあまりアフィリエイトとの相性はよくありません。
音楽レビューを読んだユーザーと相性の良い案件としてAmazon Musicなどのストリーミングサービスへと誘導する、などがありますが、既に何かしらのストリーミングサービスに入っているユーザーが多く、なかなかそこから加入するユーザーは少ないです。
ただ他にも、Amazonや楽天などでCDやレコードなどを紹介して、買ってもらうという方法もあります。
ストリーミングサービスが浸透した今、正直ここからCDやレコードを買ったりしないだろうと思っていましたが、モノによっては意外と買ってくれる人が多かったです。
どういった記事から売り上げが出ていたかと言うと、昔の音楽レビューの記事から売り上げが発生している傾向にありました。
そして体感としてCDではなくレコードを買ってれるユーザーが多く、レコードならではの感覚を楽しみたいコアな層が結構買ってくれていたのだと思います。
競合は少ないので別ジャンルと組み合わせるのが良い
音楽レビューは競合が少ないです。
全てのレビュー系のキーワードを網羅しているような大手のメディアがあまりなく、PVはかなり稼ぎやすいと思います。
ただ、それは裏を返すとマネタイズのしづらさから競合がいないとも取れます。
そのため、PVを稼ぎアドセンスでの収益を上げることを目指しながらも、類似の別ジャンルと組み合わせてマネタイズをするのが良いと思います。
例えば筆者自身は楽器や機材の記事を合わせて書いたり、レコードプレーヤーやCDプレーヤーなどの製品を比較するような記事を書いていました。
そうすれば、サイトのPVを集めながらマネタイズをするような仕組みを作ることが十分可能です!
稼げないと言われがちな音楽ブログですが、筆者自身はやりようによって正直まだまだ全然稼げると思っているので、音楽が好きで情報を発信したいという方は是非今からでも挑戦してみてください!
音楽ブログの始め方
音楽ブログを始める手順は以下です。
1. ブログの方向性を決める
2. どのブログで始めるかを決める(はてなブログ or WordPress)
3. サーバーを契約する
4. ドメインを契約する
5. とにかく記事を書く
一つずつ解説していきます!
1. ブログの方向性を決める
まずは何となくブログの方向性を決めましょう。
ブログの種類は大きく以下の二つです。
・雑記ブログ…音楽に限らず様々なジャンルを扱うブログ
・特化ブログ…何かのジャンルに特化したブログ
それぞれ以下のような特徴があります。
・雑記ブログ…様々なジャンルで狙える分、方向転換が効くが上位取れるまで時間がかかりやすい
・特化ブログ…上位は上がりやすいが、方向転換が効きづらい
Googleは関連記事の多さやコンテンツの良質さを見ていると言われています。
そのため、一般的には雑記ブログよりも特化ブログを作った方が順位は上がりやすく、専門性が高い音楽系の情報を扱う場合は特にその傾向があると思います。
ですが、雑記ブログでもある程度音楽に寄せた上で少し幅を広げる位であれば、良質な記事を書くことによって上位を狙うことは全然可能です。
そのため、完全な雑記ブログの中で音楽を扱うのではなく、ある程度音楽に寄せながらも少し幅を広げて書いていく形がおすすめです!
2. どのブログで始めるかを決める
ブログを始める場合、おすすめなのは以下の二つです。
・はてなブログ
・Wordpress
はてなブログ
・無料でも運営できる
・開設までがかなり簡単
・有料版ではないと収益化できない(Googleアドセンスが貼れない)
・SEO的にWordpressより強くない
はてなブログは0円でも始めることができ、初心者であればおすすめのブログサービスとして知られています。
ですが、収益化は有料版でないとできないことや、Wordpressと比べるとSEO的に強くないことから本格的に始めるのであればおすすめしません。
また、独自ドメインを取得しようと思うと結局コストがかかります。
なので、自分の書きたいコンテンツを無料で好きに書きたいという方には良いと思いますが、収益化を考えているのであれば絶対にWordpressを選ぶことをおすすめします。
WordPress
・世界シェアNo.1のCMS
・ソフトウェア本体は無料(サーバーとドメインは有料のものを使うことが一般的)
・テンプレートが無料・有料問わず豊富
・SEOで上位を取りやすい
WordPressは個人ブログだけではなく、企業などでも世界的に利用されているサービスです。
そのため、カスタマイズも融通が効き、SEOでも上位を取りやすいという特徴があります。
テンプレートも数多くの種類があるため、はてなブログとは違いデザイン性の高いサイトを作ることができます!
前までは初心者では設定が難しいと言われていましたが、現在はネットで「Wordpress 始め方」などで検索すると一つ一つキャプチャー付きで分かりやすく解説されているため、初心者でもほぼ躓かず設定ができます。
他にも立ち上げた後の細かい設定は、プラグインというアプリのようなものを管理画面上から追加でインストールするだけで行うことが可能なので、HTMLやCSSの知識がなくてもサイトを自由度高くいじることがきます。
ソフトウェア本体は無料なので、最低限かかる運用費用としてはレンタルサーバー代とドメイン代で月額約1,200円前後という相場感です。
この後解説しますが、ブログを始める上で必ず契約しなければならないレンタルサーバーの「ConoHa WING」というサービスを利用する場合、Wordpressのセットアップが初心者でも10分ほどでできるのでこちらから申し込みすることをおすすめします!
ConoHa WINGを使ったWordpressのブログの具体的な開設手順は画像付きで下記の記事で解説してるので、是非こちらも参考にしてみてください!
▼関連記事
【初心者向け】音楽ブログの始め方を基礎から解説!画像付きで開設の手順を紹介
3. サーバーを契約する
レンタルサーバーを契約する上でおすすめのサービスは以下の二つです。
大きな違いはないので、迷う方は初心者でも設定が簡単かつ料金が少し安い「ConoHa WING」をおすすめします!
・ConoHa WING…(速度と料金のバランスが取れたレンタルサーバー)
・Xserver…(国内最速サーバー)
ConoHa WING
・GMOインターネット株式会社が運営するレンタルサーバー
・Wordpressの設定を簡単に行える「かんたんセットアップ」機能がある
・初期費用がかからない
・長期利用で料金が最大月額880円まで安くなる
ConoHa WINGは初めてブログを開設するならまず視野に入れたいレンタルサーバーです。
レンタルサーバーを契約するときに大事なのはSEOに直結するサイトの表示速度なのですが、ConoHa WINGは表示速度も高速なため、その点の心配がありません。
また、料金設定も他のレンタルサーバーと比べると安く、更に長期利用でどんどん安くなるという料金体系をとっているため、しっかり始めたいならおすすめです。
他にも、Wordpressのインストールや初期設定を簡単に行うことができる「かんたんセットアップ」機能があり、レンタルサーバーの申し込み同時にWordpressの構築も簡単に行えます!
Xserver
・国内最速のレンタルサーバー
・Wordpress簡単インストールが可能
・初期費用が3,000円かかる(キャンペーン中は無料)
・無料SSLも簡単にできる
Xserverはサーバー稼働率99.99%以上という表示速度に圧倒的な強みを持ったレンタルサーバーです。
XserverもConoHa WING同様、「クイックスタート」という機能があり、WordPressのインストールがとても簡単なのでWordpressでブログを開設するユーザーとの相性が良いです。
また、ブログを開設した際に必ず通らなければいけない道であるSSL化もとても簡単で無料でできるのも大きなメリットと言えます。
ドメインを契約する
ドメインとはサイトの住所とも言われる「https://×××.com/」の「×××」の部分です。
ブログ開設にはこの独自ドメインを取得する必要があります。
最も一般的なサービスはGMOグループが運営する「お名前.com」で、上記のレンタルサーバーを使うならお名前.comで取得するのがおすすめです。
種類も580種類以上と豊富な上に、1円から取得できる安いものも多くあります。
基本ドメインはレンタルサーバー契約時に一緒に取得し、同時に設定してしまうのが楽なので合わせて取得するようにしましょう。
記事をとにかく書く
ブログサービスを決定し、レンタルサーバー、ドメイン取得サービスを契約し、設定が済むと早速記事を書き始めることができます!
SEO的なテクニックはたくさん言われていますが、どういった記事を書けばSEOで上位を取れるかはGoogleも公開していません。
なので、泥臭い考え方ですがとにかく自分が読者の立場に立った時に分かりやすい記事を書くことが大切です。
例えばよく言われている「結論を先に書く」なども、読者はできるだけ早く答えを知りたいですし、なるべく考えずに理解できるものを求めているからです。
また、1記事に対する滞在時間は基本的に数十秒〜長くて数分です。序盤が冗長だとすぐに離脱されてしまい、評価が下がる可能性が高いです。
なので裏を返せば、とにかく自分が読者の立場に立った時に面白いと思える分かりやすいコンテンツを作り続けていれば、必ず結果が出ます。
まずは10記事書くことによってGoogle Adsenseの合格も射程圏内となり収益化ができるので、音楽ブログの運営に興味がある方ははじめから諦めず是非挑戦してみてください。