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Stereolab「Emperor Tomato Ketchup」アルバムレビュー
寺山修司のカルト映画からつけられたアルバムでもあるStereolabの4作目「Emoeror Tomato Ketchup」。 二元論の止揚というテーマを内包し、近未来的にも時代錯誤にも思えるサウンドが楽しめる必聴盤! 1996年にリリースされたStereolabの代表作とも言えるア... -
映画「鑑定士と顔のない依頼人」あらすじ感想 イタリアの名匠が20年かけて構想した真贋の物語
緻密な伏線とメタファーの連続で映画好きにはたまらない知的な名作。美術品の真贋→人間の真贋へと主題が変化していく構成が見事! 監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ 出演:ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・フークス、ドナルド... -
ゲーテ「若きウェルテルの悩み」あらすじ感想 死に憑りつかれた青年の悲劇を描いた名作
有名人や人気の高い人が自殺すると連鎖的に自殺が増えてしまう「ウェルテル効果」をご存じだろうか。 これは絶望的な恋愛に苦しんだ末に自殺してしまうウェルテルが主人公のゲーテの名著、「若きウェルテルの悩み」が発表され、ヨーロッパで若者の自殺が流... -
映画「メランコリック」あらすじ感想 銭湯で死体処理を始める東大生の話
第31 回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にて初長編監督作『メランコリック』が上映、監督賞を受賞した映画「メランコリック」。ただのミステリーではなく、人生における日常と非日常、大部分の憂鬱と幸福な瞬間の波を描いた良作! 深夜に人が殺さ... -
Lou ReedとMetallicaの異色コラボ、アルバム「Lulu」についての話
ファンから最低だと言われ、David Bowieに最高傑作と言われた作品 Luluは2011年にリリースされたLou Reedの21作目のオリジナルアルバムで、Lou Reedの遺作となったアルバム。 メタリカとルー・リードという異質のコラボで知られる作品で、David Bowieがル... -
グザヴィエ・ドラン「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」あらすじ感想 天才が描いたスターの苦悩
華やかな芸能界の中で苦悩するスターと秘密の文通をする少年の物語。 「説明できない」という人間に対する絶望的な不信感を描きながらも、グザヴィエ・ドランのセンスがいまいち爆発しきらなかった作品 監督:グザヴィエ・ドラン 脚本:グザヴィエ・ドラ... -
The Jesus and Mary Chain「Automatic」アルバムレビュー
大衆的であると同時に「生き残り」に対する強い意思表示でもある3作目「Automatic」。 前作同様ドラムマシーンを使用した軽快さとヘヴィーさを伴うJAMCの第2章! トラックリスト 1. Here Comes Alice 2. Coast to Coast 3. Blues from a Gun 4. Between... -
映画「ミッドサマー」あらすじ感想 居場所を無くした人間の最後の心の拠り所
監督・脚本:アリ・アスター 出演:フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポールター、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ウィルヘルム・ブロングレン、ジュリア・ラグソースン、アーチー・マデクウェ、エローラ・トルキア 2018年「へレ... -
Beck「Sea Change」アルバムレビュー「失恋記録」と呼ばれた名盤
「外の世界」へと関心を向け続けていたBeckがアコースティックギターを基調としたサウンドで紡ぐ「個々の内面」へと向かうアルバム。私的Beckの最高傑作! 個々へと向かう原点回帰 緻密なストリングスとアコースティックギターを基調とした本作は、ブルー... -
小袋成彬「Piercing」アルバムレビュー 喪失と都会の生活の幸福
トラックリスト 1. Night Out 2. Night Out 2 3. Turn Back 4. Bye 5. New Kids 6. In The End 7. Sung 8. Three Days Girl 9. Down The Line 10. Tohji's Track 11. Love The Past 12. Gaia 日本版「ネット上の人間関係における調査」 こういう断定的な...