日本のシューゲイザーバンドおすすめ16選を紹介

音楽好きから根強い人気を誇るジャンルの一つ、シューゲイザー。

一般的にMy Bloody Valentine、Ride、Slowdiveが御三家と呼ばれ、激しいフィードバックノイズと甘いウィスパーボイスを組み合わせ、浮遊感のある音楽を特徴としています。

シューゲイザーは決してメインストリームになるような音楽ではないかもしれませんが、日本でもシューゲイザーをやっている良いバンドはたくさんいます。今回は比較的有名どころから筆者がライブハウスで見かけてたまたま好きになったバンドまでまとめてるので、是非これを入り口として聴いてみてください。

Luby Sparks


2016年3月結成のシューゲイザーバンド、Luby Sparks。

The VaccinesやThe Pains of Being Pure at Heartの来日公演のオープニングアクトを務め、Yuckと対バンもしていて、日本を代表するシューゲイザーバンドと言えるのではないかと思います。

歪みながらも温かいギターと甘くて優しいボーカルの声が気持ち良く、スーパーカーの「スリーアウトチェンジ」が好きなら必聴です。

ちなみに、1stアルバム「Luby Sparks」はYuckのフロントマンも共同プロデューサーとして手掛けていることもあり、UKっぽいメロディーの綺麗さが良く出ていて、とても聴きやすくおすすめの一枚です。

おすすめトラック:「Thursday」「Tangerine」

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ポニーキャニオン
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揺らぎ


滋賀県で結成されたバンド、揺らぎ。ここに挙げているバンドの中で、筆者の個人的な好みで言うなら一番おすすめのバンドです。

別世界にトリップしてしまいそうな浮遊感と、感情の奥底を揺さぶるような美しい轟音に心を打たれます。

2018年に発売したE.P.「Still Dreaming, Still Deafening」は日常と情景、そこに息づく人間の感情の全てを昇華したかのような名盤なので、是非何も考えに目を閉じて、最初から最後まで聴いて欲しいです。

おすすめトラック:「Bedside」「Unreachable」

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17歳とベルリンの壁


2013年に結成された男女混成バンド「17歳とベルリンの壁」。

The Pains of Being Pure at Heart、exlovers、スーパーカー、死んだ僕の彼女の4組を影響を受けた音楽に挙げていることもあり、ギターのフレーズやメロディーがキャッチーでとっつきやすく、日本を代表するシューゲイザーバンドの一つです。

シューゲイザーをポップに解釈しつつも、メロディー自体はマイブラのような冷たさを残しているのが印象的です。

おすすめトラック:「地上の花」

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For Tracy Hyde


2012年に宅録プロジェクトとして活動開始した5ピース・バンド「For Tracy Hyde」。

ラブリーサマーちゃんが2014年〜2015年5月まで在籍していたことでも知られています。

今まで挙げたシューゲイザーバンドよりもJ-POP寄りのエッセンスが強く、シューゲイザーを象徴するようなウィスパーボイスではなく、可愛らしく伸びやかなボーカルが印象的です。

おすすめトラック:「Sister Carrie」「君にして春を想う」

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Bearwear


2016年にボーカルとベースの2人を中心に結成されたインディーポップ/ドリームポップ/シューゲイザーバンド「Bearwear」

アジカンのGotchがSNSでおすすめしていたことで知名度が一気に広まり、音楽好きから見つかったバンドでもあります。

1stミニアルバム「DREAMING IN」は「恋人との別れ」をテーマにし、2ndミニアルバム「:LIVING IN THE ECHO CHAMBER」は「現実と夢との対比」をテーマにしています。

内省的なアプローチに相応しく、ノスタルジックなUSインディーのような心地良さがあります。

おすすめトラック:「e.g.」「I’ll take you anywhere」

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Oeil


現在はライブハウスなどでの活動は行っていないようですが、Far Out Magazineの「The 50 best shoegaze albums of all time」にも選ばれていて、海外でとても高く評価されているバンドです。読み方はOeil(ウイユ)と読みます。

リスナー層も海外の方が多いらしく、SNSで宣伝活動を積極的にしていないのも理由があるそうです。

Oeilと言うのは個人的な芸術活動で、ある種の共感覚を持った人に投げているメッセージです。

僕らはリアルな支持者が居るので、数字を買って虚像を膨らます必要が無く、SNSでの話題作りに関しては全く力を入れてきませんでした。今でもそれは変らず、純粋に共感してくれる人だけに音楽を届けていこうと思っています。
(引用:https://note.com/th_oeil/n/n3ae0c20efa45)

純粋なものを生み出そうとすることに真摯でいるだけあり、凄く良い音楽です。是非、ここで初めて名前を知った人が聴いてくれたらと思います。

おすすめトラック:「Strawberry Cream」

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YEN

神戸出身の男女5人組バンド「YEN」

「女性ボーカル版The Novembers」を目指しているとインタビューで公言していて、ガレージ寄りの音楽から今のシューゲイザー色の濃い音楽へと変わっていきました。

インディーポップに近いような楽曲から、少しダークな雰囲気のフィードバックノイズと儚い女性ボーカルが組み合わさった曲まで、独自の世界観がしっかりとあるバンドです。

おすすめトラック:「who cares.」

SPOOL

高校の軽音楽同好会から結成された全員女性のバンド、「SPOOL」

シューゲイザーというキャパを超えて、唯一無二の退廃的な楽曲の雰囲気がかっこいいです。

ART-SCHOOLやsyrup16gから音楽のルーツを探ってた時に、NirvanaとかRadioheadとか、My Bloody Valentineもそうだし、Sonic YouthとかのUSインディー、UKロックを掘り下げるようになり、影響を受けたそうです。

シューゲイザーをやっているバンドには珍しく、日本語歌詞の楽曲も多いので聴きやすいと思います。

おすすめトラック:「Be My Valentine」

cruyff in the bedroom


“ジャパニーズ・キング・オブ・シューゲイザー”とも呼ばれ、海外でも評価の高いシューゲイザーバンド、cruyff in the bedroom(クライフ・イン・ザ・ベッドルーム)。

キラキラした軽めな感じのシューゲイザーが好きな人におすすめです。

おすすめトラック:「clear Light,white Cloud」

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COLLAPSE


2013年に結成され、東京・埼玉を拠点に活動しているシューゲイザーバンド、「COLLAPSE」。

レーベルは「cruyff in the bedroom」ハタ ユウスケ主催の「Only Feedback Record」です。

台湾、中国、韓国などアジア圏でのライブを勢力的に行っていて、国内に留まらず活動しています。

轟音の中で消えてしまいそうな女性ボーカルが儚く、ノスタルジックな悲しさに襲われます。

おすすめトラック:「MEADOW」

死んだ僕の彼女

2005年7月に結成された埼玉県出身のノイズポップ・シューゲイザーバンド、「死んだ僕の彼女」
シューゲイザーバンドの中だったら比較的名前が知られているバンドです。

バンドの由来に関しても「my dead girlfriendで、my bloody valentineみたいだし、シューゲイザーがやりたいから」と発言していて、バンド名をつけた段階からシューゲイザーをやりたいと感じていたそうです。

内省的な感情の渦をキラキラとした轟音に昇華したかのようなサウンドが感情の奥底に響いてくるような感覚があります。

おすすめトラック:「彼女が冷たく笑ったら」「sweet days and her last kiss」

Xinlisupreme


いわゆるシューゲイザーというよりは耳をつんざくような実験的なノイズが特徴的なバンド、「Xinlisupreme」。

不快感と紙一重のノイズの中に、美しい情景や遠いどこかの景色が潜んでいるような、そんな音楽です。

アルバム「Tomorrow Never Comes」はPithforkの「The 50 Best Shoegaze Albums of All Time」にも選ばれています。

おすすめトラック:「The First Train」

クレナズム

2018年に福岡を拠点に活動を開始した4人組ロックバンド、「クレナズム」

轟音ギターの中にあるJ-POPらしいメロディーが特徴的です。

シューゲイザーのニューカマーとしての注目はもちろん、TikTokでも音楽が使われていて、幅広いリスナー層に聴かれています。

おすすめトラック:「白い記憶」

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She Her Her Hers

2011年結成の4人組バンド、「She Her Her Hers」

青春の情景を感じさせるようなストレートかつ繊細なサウンドはスーパーカーを彷彿とさせます。どちらかと言うとUSインディー寄りのシューゲイザー です。

2ndアルバム「stereochrome」は捨て曲なしの名盤です。

おすすめトラック:「EXCUSE」「stereochrome」

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cattle

男女混声シューゲイズ・ポップ・バンド、「cattle」。

The Pains of Being Pure at HeartやScott & Rivers(Weezerのリヴァース・クオモとALLiSTERのスコット・マーフィーのプロジェクト)とも共演しています。

突き詰められたポップさと英語の発音のぎこちなさがアンバランスながらも癖になってしまいます。

おすすめトラック:「Sherbet」

Fukai Nana

東京で結成された日本とイタリアの混成バンド、Fukai Nana。

作詞はVo&Gt.のJacopo Lanotteが担当しているため、歌詞には日本語・英語・イタリア語が使われています。

「愛ができない」など、タイトルから凄く惹かれる曲が多いのですが、「K」のように海外の方から見た東京の雰囲気や佇まいが轟音に乗せられているところが好きです。

おすすめトラック:「愛ができない」「K」

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